...ふっくりした甲にくぼんでいる...
芥川龍之介 「上海游記」
...文金(ぶんきん)の高髷(たかまげ)ふっくりした前髪(まえがみ)で...
泉鏡花 「縁結び」
...ふっくりとした乳房の線...
泉鏡花 「女客」
...そのふっくりした二重瞼(ふたかわめ)を...
泉鏡花 「婦系図」
...ふっくりしていた頬の肉もすっかり落ちて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...色白くふっくりふくれた丸ぽちゃの顔...
太宰治 「二十世紀旗手」
...頬のあたりがふっくりと肉づいた...
田山花袋 「田舎教師」
...元気な頑丈(がんじょう)なふっくりしてる頤(あご)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ふっくりと愛らしい顎(あご)のあたりに眉刷毛(まゆすりげ)をつかいつつ「わしはまた此のごろほど...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...出羽さんにいたときよりはすこしふっくりして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ふっくりしたゆたかないいのを考えて貰います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あなたはやや体の不安がすぎたようにふっくりと伸々と臥ていらしたわね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...色は非常に白くて上品に痩(や)せてはいるが頬(ほお)のあたりはふっくりとして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この糸は木綿のようにふっくりとはしていないから...
柳田国男 「母の手毬歌」
...からだつきもまるくふっくりしていたし...
山本周五郎 「日本婦道記」
...しもぶくれの、ふっくりとして、ちょっと天平仏に似た、気品ゆたかな顔だちである...
山本周五郎 「山彦乙女」
...沈み込む程ふっくりした夜具に潜り込む時...
夢野久作 「斬られたさに」
便利!手書き漢字入力検索