...しかし読むに従って拙劣な布置(ふち)と乱脈な文章とは...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...目のふちが颯(さっ)となって...
泉鏡花 「婦系図」
...不治(ふち)の患者の窓下(まどした)に起る樂隊の音(おと)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...ふちが丸いですね...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...廊下に音でもしはしまいかと盃(さかずき)を口の縁(ふち)に持って往ってから耳を澄ましてみた...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...あの拝殿の傍にある鋳鉄(いもの)の縁(ふち)に...
田中貢太郎 「春心」
...連城が白衣を着た一人の女と目のふちを青黒く泣き脹らして廊下の隅に坐っていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...しょんぼり杯のふちを舐めている亭主を見ながら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...永久に赫々(かくかく)たる驚嘆すべき戦勝の名を光明の淵(ふち)に投じ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...裏のお濠(ほり)のふちにたったひとつ狭い部屋があるから」といった...
中勘助 「妹の死」
...お扶持米(ふちまい)...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...机のふち飾りが高いので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...奥平(おくだいら)からも扶持米(ふちまい)を貰(もらっ)て居たので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...蕾にも気づかなかつたと妻が云ふ堀ふちの桜は...
牧野信一 「F村での春」
...妻が川ふちで釣糸を垂れてゐる……鮒がかゝる――彼女は魚籠(びく)をのぞいて...
牧野信一 「サンニー・サイド・ハウス」
...呼び込まれてゐる水の上に懸つた隧道型の廊下を抜けて行くといつの間にかそれは池のふちを弓なり廻つて稍勾配を保つたまゝ爪のやうに伸びて...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...御恩賞と扶持米(ふちまい)を大事に守って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そういう扶持離(ふちばな)れの牢人者が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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