...底しれない絶望のふちへ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「お墓の中の坊や」
...お皿のふちをお花の輪(わ)っかでかざってありました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...幾度か失望の淵(ふち)に陥りながら...
石原純 「キュリー夫人」
...縁(ふち)へ掴(つか)まったまま...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...蠅取紙のふちをうろ/\してゐる蠅を見てると...
種田山頭火 「行乞記」
...淵(ふち)のなかはがらんとしてるようでした...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...川島は二杯目のビールに忽(たちま)ち目の縁(ふち)を赤くして...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...分に過ぎた扶持方(ふちかた)だと...
中里介山 「大菩薩峠」
...私が湯槽(ゆおけ)の縁(ふち)に立って身体(からだ)を清めていると...
夏目漱石 「行人」
...別に何處からも扶持(ふち)を貰つて居るわけではございません」「其處へ下男奉公にでも出したといふのか」「伜の文三はその時十九...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...呪の宝石を弔い顔に児(ちご)ヶ淵(ふち)の荒波を見詰めました...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...彼処(あすこ)は何人扶持(ふち)だったけかな? 根岸の奥でね...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...池のふちに来て蜻蛉を視守つてゐる時...
牧野信一 「創作生活にて」
...見渡す限りの煙草の苗畑のふちを見えぬ蝶を追ひかけるかのやうであつた...
牧野信一 「湖の夢」
...血の道の強い婦人は目のふちが重いといういやな天気...
正岡容 「寄席」
...吾々は絶頂の噴火口のふちに立つた...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...やすなが淵(ふち)という淵がもとはあって...
柳田國男 「日本の伝説」
...そこの淵(ふち)で理由なく村の男女が溺れたり...
吉川英治 「新・水滸伝」
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