...五位(ごゐ)の入道(にふだう)阿弥陀仏よや...
芥川龍之介 「往生絵巻」
...ふだん云つて聞かせる通り...
芥川龍之介 「長崎小品」
...ひょいと札(ふだ)の外へ体を出すと...
芥川龍之介 「魔術」
...誰れか知人に會ふだらうか? 會つてもかまはない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...なぞと――もっともこれは平常(ふだん)でもチョイチョイ起る菱沼さんの変テコな頭の病気なんだそうですが……ま...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...栗鼠も梟も詮事(せうこと)なしに喧嘩をおつ初めたが栗鼠はふだん殿様が自分を可愛(かあい)がつて呉れるのは...
薄田泣菫 「茶話」
...「今夜は一つお願いがあって参りました」そういう私の意気組みが平生(ふだん)と違っていたと見え...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...入道相國(にふだうしやうこく)が花見の宴とて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...ふだんあんなに利巧そうに涼しく振舞っているだけに...
太宰治 「パンドラの匣」
...然しこの頃はお花見時分でもふだんと変りませんのね...
永井荷風 「来訪者」
...その妹は大きな模様のある被布(ひふ)を平生(ふだん)着て...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...不斷(ふだん)危ない/\と言はれて居た井戸ですから」春之助の言ふことは一應筋が通ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...きっとねて病気を育てゝしまふだらう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...兄貴はふだん村でも田の虫と言われて居りまする...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...「あれは札差(ふださし)の檀那衆(だんなしゅ)が悪作劇(いたずら)をしてお出(いで)なすったところへ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その気になればすぐにも今いったような大勢のおしゃべり屋から(ふだんはほとんど繙(ひもと)いたこともない面々であるが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ふだんなら眉をしかめるところだったが...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...車は平生(ふだん)よりも乗客(のりて)が少(すくな)かつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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