...此(こゝ)に福岡楼(ふくをかろう)といふに朝日新聞社員休息所(あさひしんぶんしやゐんきうそくじよ)の札(ふだ)あり...
饗庭篁村 「隅田の春」
...侍僕の侍僕につかえている小姓なんかは、ふだんは、上靴をはいて歩きまわっているくせに、このときは、顔も見られないくらい、えらそうな顔をして、戸口に立っていたのさ」「ずいぶん、こわかったでしょうね」と、小さなゲルダは言いました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...お前さんが一番詳しく知つてる筈ぢやないか?』『何云ふだべさ...
石川啄木 「菊池君」
...ふだん自分勝手な...
海野十三 「火星兵団」
...よくねむっていられる!」ふだんは...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...彼の母がふだん滅多に出入りしない部屋に入つて往(ゆ)きますと...
薄田泣菫 「茶話」
...向ふの言値で買ふと云ふだけである...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...さう思ふだけでどうにもならない...
種田山頭火 「行乞記」
...天地人に対してすまない、といつも私は思ふ、思ふだけで、それを実現することは出来ないけれど、――今日も強くさう思つた...
種田山頭火 「其中日記」
...ふだんの心掛け……...
豊島与志雄 「死の前後」
...或日驟雨(ゆふだち)が晴れそこなつたまゝ...
永井荷風 「蟲の聲」
...その牌音(パイおと)を聞(き)いたといふだけなら...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...「何を叱られたんだ」「少し道樂が過ぎるといふだけで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ぶくりんが何うも悪さばかり仕でかして……」おかくは左う云ふだけなのです...
牧野信一 「月あかり」
...平家(へいけ)の大将・清盛入道(きよもりにふだう)とおぼえたり...
槇本楠郎 「プールと犬」
...――若旦那は平生(ふだん)からこの軌道の煙のにおいがお嫌いだそうで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...どれが目明し仲間の暗合符(あんごうふだ)だかそれらしいのは一向に見出せない...
吉川英治 「江戸三国志」
...いわば足利家代々の譜代(ふだい)である...
吉川英治 「私本太平記」
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