...ふだんは勿論二人ともまつ暗にした中に眠るのだつた...
芥川龍之介 「一塊の土」
...平常服(ふだんぎ)に白手拭の頬冠(ほゝかむり)をしたのもある...
石川啄木 「鳥影」
...課長は無論唯若い看護婦に施(か)けたと云ふだけで揶揄つたので...
石川啄木 「病院の窓」
...私はふだん巴里に住んでゐます...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...書物(しょもつ)の背(せ)には札(ふだ)を一々貼付(はりつ)けたが...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...もう不断服(ふだんふく)に着かえたホームズが...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...花札(はなふだ)や...
富田常雄 「刺青」
...ふだんは茶の間の長火鉢の前でも膝をくずさず...
豊島与志雄 「失策記」
...ふだん無視されがちな北村へ向っての彼女の打ち明け話なるものが...
豊島与志雄 「自由人」
...岡つ引にしては少し手堅(てがた)い平常着(ふだんぎ)の儘...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一とかさねの平常着(ふだんぎ)を投げてやるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おくくふだわ……もう...
林芙美子 「晩菊」
...ふだんお喋舌りの子等がその夜は黙り込んでゐた...
葉山嘉樹 「氷雨」
...雖然其苦痛を償(つぐな)ふだけの滿足もあツたのだから...
三島霜川 「平民の娘」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...いふだけの余裕は雀の方にも無かつたので...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...ふだんの御寵愛(ごちょうあい)がふかいだけに...
吉川英治 「親鸞」
...だからふだんは凡(ただ)の問屋でも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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