...佐吉さんがどんな我儘なふしだらをしても...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...つねに私のふしだらの...
太宰治 「花燭」
...自分達の受持の仕事を余所(よそ)の女中さんにして貰うとは何と云うふしだらなことかと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そしてそれが私の貧乏――私のふしだらからくる――のためであることを自覚して...
種田山頭火 「其中日記」
...ふしだらの至すところ...
豊島与志雄 「自由人」
...「ほんとにふしだらな人たちだね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どう考えても同情の余地のないふしだらのために...
中里介山 「大菩薩峠」
...娘のうちは多少ふしだらをしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...かつてこんな不体裁(ふしだら)を夫に見せた覚(おぼえ)のない彼女は...
夏目漱石 「明暗」
...此の様なふしだらな事は...
林芙美子 「清修館挿話」
...放蕩(ふしだら)を私は憎んだし...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...もっぱらふしだらにそそのかされて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あの老人にとんでもないふしだらな関係を発見された場合の気まずさを思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ふしだらな女が長生きをして気楽に仏勤めをして暮らすようなことも不定(ふじょう)と仏のお教えになったこの世の相であると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜がふけるまでには何が彼やら判らなくなつてしまふ毎晩のふしだらでございます...
室生犀星 「巷の子」
...飽きッぽさにも合点のゆかぬふしだらけだ...
山本実彦 「十五年」
...これはふしだらな気持だけでできることではない...
山本周五郎 「あだこ」
...ふしだらや無気力が自然とされ...
吉川英治 「親鸞」
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