...どんなに気をゆるしてふざけても...
有島武郎 「星座」
...きゃつきゃっとふざけていたこの間の光景を思い出したからだ...
海野十三 「心臓盗難」
...私も茂十どんにふざけてそんなことを言ったわけでないこともよくわかってもらえますし……一里半ばかりでございますけれど...
橘外男 「逗子物語」
...何故(なぜ)喧嘩(けんか)が起らないのだろう? 昨夜もあんなに四人の男は仲好(なかよ)くふざけていたじゃないか...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ポーラがふざけて雌鶏(めんどり)のまねをして寄り添うので上きげんの教授もつり込まれて柄にない隠し芸のコケコーコーを鳴いてのける...
寺田寅彦 「自由画稿」
...……あなたはふざけてるんです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ああして酒に隠れてふざけておいでなさるんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...主人と妾(めかけ)のふざけてゐるところへ入つても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すみませんでございます……ふざけてなんかいるもんですか...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...これ位の熱さ!」「ふざけてゐやがら――」「弱虫な奴等ぢやないか!」「あのモダン・ガールの態(ざま)はどうだい...
牧野信一 「熱い砂の上」
...」「ふざけてゐるんぢやないの?」「あそこに綺麗な芸妓がゐたもので...
牧野信一 「熱い砂の上」
...ふざけてゐらあ、子供ぢやあるまいし――と云はんばかりに彼は、女の姿を見直したのでもあつたが、そして、あまりな無内容に情けなくなりながら、尚も、興奮に眼を怒らせてゐる彼女の様子を眺めてゐるうちに、若し、これが真実に深い仲の自分の情人であつたら何うだらう? などといふ途方もない想ひに耽つた...
牧野信一 「小川の流れ」
...思つても好いね……」さうふざけて云つたが...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...八重は、ふざけて、気取つた演説口調で、「何んな生活にだつて、幾分の不服や憂鬱といふものはつきまとふのが当然であり、たゞこれを以何に取り扱ひ……ハツハツハ、学校で修身の先生が仰言つたのよ...
牧野信一 「南風譜」
...ふざけてゐるどころか滝尾の様子は息苦しさうにさへ見へる程亢奮の眼を輝やかせて...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...ふざけてお答えになるのが常であった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...襦袢と湯もじ一つでふざけていた一座の女弟子たちが...
吉川英治 「江戸三国志」
...今日は珍らしくはしゃいで好きな場末の流行歌などを歌ってふざけていたなどと...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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