...……ふざけて、とぼけて、その癖何だか小憎らしい...
泉鏡花 「薄紅梅」
...きゃつきゃっとふざけていたこの間の光景を思い出したからだ...
海野十三 「心臓盗難」
...ふざけている場合ではありません...
太宰治 「新ハムレット」
...女給二三人ふざけてゐてとりあはない...
種田山頭火 「行乞記」
...「だからビーヤホールの女なぞにふざけていないで...
徳田秋声 「あらくれ」
...皆とふざけていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ふざけてやがる、おいらがこうして起してるのを承知してやがるんだ、承知の上で、わざとムニャムニャとしらばっくれておいらをからかって、あっちへ向いたり、こっちへ向いたり――人をばかにしてやがる、常の場合ならいいが、こっちはこの通り苦労している、人間一人の生命に関する場合に、ふざけるもいいかげんにしろ!勃然として怒りをなした米友が、「先生! 起きろ!」右の手をかざしたかと見ると、これはまた近ごろ手厳しい、道庵先生の横っ面をピシリと音を立てて一つひんなぐりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふざけているのか...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...ふざけている...
夏目漱石 「虞美人草」
...ことさら悪い特徴をふざけて指摘(してき)したのである...
新渡戸稲造 「自警録」
...面白いことにふざけて尊敬するものだから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...「俺はしばらく退屈してゐたんだぞ!」そしてひとりで自棄(やけ)にふざけて...
三好達治 「霾」
...あんだか知んねいがキャッキャッって笑って娘っ子とふざけていた...
村井弦斎 「食道楽」
...どれもこれも皆少しずつふざけている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...などという問答さえあるからふざけている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...まだ狭い路地の中でふざけている子供や...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ふざけているようにもみえたが...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...あなたは」「藪八と申す」「御姓は」「藪」「お名は」「八でござる」「おふざけなく」「たれがふざけておりますか...
吉川英治 「大岡越前」
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