...後はおっしゃいますな」とボーイはあいている片手の方で僕の口をふさぐような恰好をして...
海野十三 「地球を狙う者」
...かきなやむ四人の大地魚店風景ならべられてまだ生きてゐる□・笠ぬげば松のしづくして□・しぼんだりひらいたりして壺のかきつばた・こゝろふさぐ夜ふけて電燈きえた(事実そのものをとつて)六月廿一日 同前...
種田山頭火 「行乞記」
...気がふさぐんだね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...軍服をつけ銃を肩に立ち上がったこの姿を見よ沈着と決意に動かぬこの勢揃いを見よ彼女らの全身の血の集中!すべてを明日に未来にかけ今日立ちふさぐ我ら日本の女我らの目はあつく燃える正義と愛と憎しみとに波打つその立派なたくましい彼女らの整列の上に...
中野鈴子 「スペインの女」
...道をふさぐ大幹小柯にいたっては...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...十五六の小癪なるが酸漿(ほゝづき)ふくんで此姿(なり)はと目をふさぐ人もあるべし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...濡れ紙で口をふさぐたア...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...高木の口をふさぐために...
久生十蘭 「湖畔」
...断つて置くがこの繃帯は穴をふさぐために医療をほどこしてゐるのではなく...
北條民雄 「続癩院記録」
...自分の口をふさぐためか...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...樂屋便所の節穴などを自分の手でセッセとふさぐなんて事をするし...
三好十郎 「肌の匂い」
...私どもにはただ事実に対して涙ばかりが胸をふさぐのを感じます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...白い微粒な霧の怒濤が睫毛(まつげ)をふさぐほど押し流れて来たのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...なんのためらいもなしにその唇をふさぐすべもあるのにと思われたが...
吉川英治 「私本太平記」
...こころよげな目をふさぐ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...眼をふさぐと、六条河原あたりから御所の間近まで焼けたその日の炎や黒煙が見えてくる...
吉川英治 「源頼朝」
...遠巻きに立ちふさぐ形をとる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...眼をふさぐ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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