...――あなたは気のふさぐのが病だって云うから...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...桶の底の穴をふさぐ栓をぬくと...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そして年越しの晩に屋根から瓦が落ちてきて俺の腦天を割つたとする――ノラ (男の口に手を當てゝ)嫌よ/\! 何て嫌なことをおつしやるの(自分の耳をふさぐ)ヘルマー まあさ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...とても水の出口をふさぐことはできないことが分った...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...第一の扉が横からすべりでて始めのように穴をふさぐ...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...さんざん食い且つ飲まれながら――一口上げに気がふさぐと言われたんじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...気のふさぐときもやってはくる...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...今より胸の中もやくやとして自(おのづか)ら気もふさぐべき種なり...
樋口一葉 「ゆく雲」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...世間の口をふさぐにはなんの役にもたちませんよ」「そう落ち付いておっては困る...
三浦環 「お蝶夫人」
...その方角の穴をふさぐからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...川が彼の行くてをふさぐ時は泳いでそれらを渡ったというのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...露地をふさぐほどな人影が...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...いつのまにか後ろへまわって退路をふさぐ形をとったので...
吉川英治 「三国志」
...谷口をふさぐとは何事か」魏延はあわてた...
吉川英治 「三国志」
...――おぬしらの考えはどうだ?」「どうと仰せられるのは」「こよいの恥をだ! ――蜂須賀の一族として雪(すす)がずばなるまいが」四人はまた、沈黙にふさぐ...
吉川英治 「新書太閤記」
...こころよげな目をふさぐ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...樹木に対して目をふさぐような気持ちで冬を過ごしてしまうと...
和辻哲郎 「京の四季」
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