...だからお前も気がふさぐんだ...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...胸をふさぐような煙硝(えんしょう)の臭い...
海野十三 「空襲葬送曲」
...これから責めをふさぐようにしても...
田中貢太郎 「西湖主」
...儒者はまた儒教の教としての権威を傷(きずつ)けるような事実には全く目をふさぐ...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...こうして眼をふさぐたびに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...どうしてもそれから耳をふさぐことができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...目をふさぐ前にジャン・ヴァルジャンは言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...十五六の小癪(こしやく)なるが酸漿(ほうづき)ふくんでこの姿(なり)はと目をふさぐ人もあるべし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...今(いま)より胸(むね)の中(なか)もやくやとして自(おのづか)ら氣(き)もふさぐべき種(たね)なり...
一葉女史 「ゆく雲」
...そんな事でふさぐと言う手は無いですよ...
三好十郎 「好日」
...その方角の穴をふさぐからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そしてその場所を何かの嘘でふさぐ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...気持のふさぐようなときには...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...耳をふさぐおもいで...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...なんのためらいもなしにその唇をふさぐすべもあるのにと思われたが...
吉川英治 「私本太平記」
...――おぬしらの考えはどうだ?」「どうと仰せられるのは」「こよいの恥をだ! ――蜂須賀の一族として雪(すす)がずばなるまいが」四人はまた、沈黙にふさぐ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その世上の口端(くちのは)をふさぐためにも...
吉川英治 「新書太閤記」
...樹木に対して目をふさぐような気持ちで冬を過ごしてしまうと...
和辻哲郎 「京の四季」
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