...新蔵は益々ふさぐ一方で...
芥川龍之介 「妖婆」
...桶の底の穴をふさぐ栓をぬくと...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...放牧された牛の行手をふさぐことなどがあって...
高浜虚子 「別府温泉」
...気がふさぐんだね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...街路を一挙にふさぐために最も高い壁を折り曲げたがようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さりながら顧命そむき難きままにこの随筆を捧げて以て責をふさぐ(大正一五...
中里介山 「山道」
...杉の絲柾(いとまさ)で塀の穴をふさぐ法はない」「――」「下男の茂十は昨日の夕方...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手にした椅子がグレゴールの背中に振り下ろされたらはじめて口をふさぐつもりなのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...十五六の小癪(こしやく)なるが酸漿(ほうづき)ふくんでこの姿(なり)はと目をふさぐ人もあるべし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...耳をふさぐやうにして荒武者は逃げ出しました...
牧野信一 「捜語」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...あえてあからさまに過去と現在とを告げて徴求の源をふさぐ...
森鴎外 「なかじきり」
...(ルクレティウス)(a)もし我々が何かで耳をふさぐならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...床口をふさぐ遑(いとま)もなく...
吉川英治 「大岡越前」
...いつのまにか後ろへまわって退路をふさぐ形をとったので...
吉川英治 「三国志」
...霹靂(へきれき)に耳をふさぐの遠謀を説き明かされて...
吉川英治 「三国志」
...『推参っ』間喜兵衛の十文字槍が横をふさぐと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...貴重な誌面をふさぐ罪をおそれて...
吉川英治 「随筆 新平家」
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