...河豚(ふぐ)に中害(あた)つて...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...そは懐(なつか)しく寂(さび)しきゆふぐれのつかれごころに早く寝入りしひとの眠(ねむり)を...
伊東静雄 「詩集夏花」
...其家(そのいへ)と總(すべて)の什具(じふぐ)とは...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...流れの岸の夕暮に愁うる人は山をゆき思はれの子は川竹の流れのきしのゆふぐれにものおもはねば美しき水郷と言へばすぐ潮來(いたこ)を連想するほど...
竹久夢二 「砂がき」
...ふぐを食べて死んだひとの六十パアセントは自殺なんだよ...
太宰治 「虚構の春」
...彼の握るものは、鱧(はも)、河豚(ふぐ)、赤魚(あかお)、つばす、牡蠣(かき)、生うに、比目魚(ひらめ)の縁側、赤貝の膓(わた)、鯨(くじら)の赤身、等々を始め、椎茸(しいたけ)、松茸(まつたけ)、筍(たけのこ)、柿(かき)などに迄及んだが、鮪(まぐろ)は虐待して余り用いず、小鰭(こはだ)、はしら、青柳(あおやぎ)、玉子焼等は全く店頭に影を見せなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...試合とあれば不倶戴天(ふぐたいてん)の敵と心得て立合う...
中里介山 「大菩薩峠」
...河豚(ふぐ)の干物(ひもの)を噛(かじ)って酒を呑(の)んでいる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...私は河豚(ふぐ)と雲丹(うに)は我慢にもいけません」「二人の客が歸つてから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三十一年目で父近江を討った不倶戴天(ふぐたいてん)の敵の在処(ありか)を見付けたのは喜びに堪(た)えない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隱し念佛はお庫(くら)念佛といふぐらゐだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...と驚いて振あふぐ男...
樋口一葉 「十三夜」
...不倶戴天(ふぐたいてん)の讎敵(あだ)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...河豚内(ふぐない)さん若殿のお帰りですよ!」今も今とて...
吉川英治 「江戸三国志」
...不倶戴天(ふぐたいてん)の仇敵(きゅうてき)である」と...
吉川英治 「三国志」
...不遇(ふぐう)な子の友だちとなり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...例のトラ河豚(ふぐ)について様子を見にきたが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...備後鞆ノ津の名物ふぐ汁を紹介しておいてその末尾に...
吉川英治 「河豚」
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