...且(か)つ恐(おそ)るべきものに河豚(ふぐ)さへある...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...(ふぐちまたいち)...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...ゆふぐれのうすあかりにわたしとともに ささめきかはす...
大手拓次 「藍色の蟇」
...ふぐを食べて死んだひとの六十パアセントは自殺なんだよ...
太宰治 「虚構の春」
...試合とあれば不倶戴天(ふぐたいてん)の敵と心得て立合う...
中里介山 「大菩薩峠」
...環境的(かんきょうてき)の不遇(ふぐう)に成長した人々は...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...ふぐりの構造も同様であろうと思われる...
久生十蘭 「玉取物語」
...ふぐりなどはどうでもいいのじゃ...
久生十蘭 「玉取物語」
...殿のふぐり玉に殉死をねがうものが出てきた...
久生十蘭 「玉取物語」
...翌日(十一月四日)の正午から我が国はじまって以来のふぐり外科の施術にとりかかった...
久生十蘭 「玉取物語」
...尖らせた脣を手帳の端であふぐやうなことをしながら私を見下ろしました...
牧野信一 「砂浜」
...河豚(ふぐ)提灯...
正岡子規 「病牀六尺」
...針千本という一種の小さい河豚(ふぐ)が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ふぐのひれの干したの(大丈夫ですかな?)以上なるべく缶に入れて小包は厳重にお願いします...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...その貝類から思いついて、二、三の人々が計画したのは民間で初めての水族館、場所は今の三友館のある一角で、鉤(かぎ)形に百余坪の平家建て、入口の作り庭に件の貝類をことごとく飾りつけ、館内はすべて岩組の海底のさま、当時漆喰(しっくい)細工の名人と知られた伊豆の長八が鏝(こて)先の腕を揮(ふる)って、さながら真物の岩窟、その両側へ所々ガラス張りの魚槽を設け、品川沖から船で海水を運んで放養したのは、鯛、黒鯛を始め、河豚(ふぐ)、コチ、アナゴ、マンボウなど海魚の数々...
山本笑月 「明治世相百話」
...「なめらふぐ」という種類で...
吉川英治 「河豚」
...備後鞆ノ津の名物ふぐ汁を紹介しておいてその末尾に...
吉川英治 「河豚」
...ゆふぐれよりも朝がいゝ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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