...虎河豚(とらふぐ)一頭...
泉鏡花 「海神別荘」
...洋燈(ランプ)に油(あぶら)をさす折(をり)に覗(のぞ)いた夕暮(ゆふぐれ)の空(そら)の模樣(もやう)では...
泉鏡花 「怪談女の輪」
...ゆふぐれのこみちにうかみでるしろばらよ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...其家(そのいへ)と總(すべて)の什具(じふぐ)とは...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...と驚いて振あふぐ男...
樋口一葉 「十三夜」
...ふぐり玉とは、そもいかなるものかというに、是に就いては「たあへるあなとみあ」と、えさりうすの「解剖学」に精細に記述されている...
久生十蘭 「玉取物語」
...牛馬のふぐりを試みられたら...
久生十蘭 「玉取物語」
...また三宅も某(それがし)殿(との)のふぐり玉にかかわりあい...
久生十蘭 「玉取物語」
...河豚(ふぐ)のサシミ...
火野葦平 「花と龍」
...ふぐを食っちまった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...かくて投げ出したる縄を各一本づつ引きてそのうち胴ふぐりを引きあてたる者がその場の賭物を取る...
正岡子規 「墨汁一滴」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...軈て干河豚(ひふぐ)の包みを持つて來たことに氣がつき...
室生犀星 「めたん子傳」
...恐くは小什具(せうじふぐ)を貯へ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ふぐのひれの干したの(大丈夫ですかな?)以上なるべく缶に入れて小包は厳重にお願いします...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...かねて有事の備えにとしてあった岐阜蔵(ぎふぐら)の金子(きんす)をそれに捧げたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...今ごろ西へ行けば河豚(ふぐ)も食えるし――と“楽しみある所に徹夜あり”を机に克服して...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「なめらふぐ」という種類で...
吉川英治 「河豚」
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