...なんか腹のふくれるものは持ってないかい」チョコレートではどうであろう...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...旧正月まへ・こゝろたのしくてそこらで餅をつく音も・更けてひとり焼く餅の音たててはふくれる・みぞれする草屋根のしたしさは霜晴れの...
種田山頭火 「其中日記」
...お豊何をふくれるのだ? ふくれると嬢(むすめ)っぷりが下がるぞ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ぷっとふくれるだけで相当な物を見立てている...
直木三十五 「大阪を歩く」
...蚕豆(そらまめ)の葉をすふと雨蛙の腹みたいにふくれるのが面白くて畑のをちぎつては叱られた...
中勘助 「銀の匙」
...お腹がふくれると...
永井荷風 「深川の散歩」
...面白くないのは半分ひっかかって曲がったままふくれるやつである...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ゾッと総身の毛穴がふくれるよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...蒼くふくれるんですと教えてくれた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...もっとも河豚のふくれるのは万遍なく真丸(まんまる)にふくれるのだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お午飯(ひる)を食べたぐらいお腹がふくれるといいな...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...こんな約束じゃなかったのでふくれる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...『徳はそれ自体が報いであるぞ』おう、ふくれるな、金を出せ、さもないと……」ペテン師がしぶしぶ金を出して、若者へ渡した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...お尻(しり)の竹(たけ)からプープと吹(ふ)けばおやおやふくれるでツかいお腹(なか)飴(あめ)ちよこブルジヨアでツかいお腹(なか)プープと吹(ふ)く間(ま)にあら...
槇本楠郎 「赤い旗」
...却ってふくれるようなものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...海はふくれるだけふくれると...
室生犀星 「神のない子」
...もうとげとげしい毛を竪ててふくれるな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...わたしがふくれるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??