...大きくふくらんでいて...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...彼れはそのカサ/\にひからびた唇を噛んで燃えるやうな眼で下女の真赤にふくらんだ顔を睨みつけました...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...腓(ふくらはぎ)のところどころがずきずきと痛む...
田山花袋 「一兵卒」
...鼻のさきの例の楓(かえで)の小枝の先端も一つ一つふくらみを帯びて来て...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...これが同一人物かと思ふくらゐである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...大きく二重にふくらました前髪を額の上にのっけ...
豊島与志雄 「朝やけ」
...もう若芽がふくらんで色づいている...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...ふくらみ加減の顎(あご)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ぽつくりふくらんだ柳の芽のしたに...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...涙で瞼(まぶた)がふくらんできて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...口をふくらまして私の玉子焼を食べた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...鼻翼(こばな)をふくらませて...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...胸のふくらむような...
火野葦平 「花と龍」
...なるほど腰が曲り気味で背中が山のやうにふくらみ...
牧野信一 「タンタレスの春」
...ともの鳥はその声に胸をふくらませて...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...ふくらんで軽い大きい紙袋をうけとったとき...
宮本百合子 「菊人形」
...西国にては狐こそ妖をなすにこの肝属隈(ふくら)にては狸の化物(ばけもの)多しと書いてある...
柳田國男 「地名の研究」
...面(つら)をふくらませた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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