...やがてそこに何かふきでもの――猩紅熱(しょうこうねつ)とか潰瘍とかのような――でもするような...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それが一月の末時分から口や鼻のまわりから頭髪(あたま)に小(ち)さい腫物(ふきでもの)のようなものが出来て来たからまた医者に行って見てもらうと医者は...
近松秋江 「うつり香」
...母の形容によれば「松かさのやうに」頭から顔からいちめんふきでものがしたのでひきつづき東桂さんの世話にならなければならなかつた...
中勘助 「銀の匙」
...私は身体ぢゆうのふきでものを痒がつて夜も昼もおちおち眠らないもので糠袋へ小豆を包んで母と伯母とがかはるがはる瘡蓋(かさぶた)のうへをたたいてくれると小鼻をひこつかせてさも気もちよささうにしたといふ...
中勘助 「銀の匙」
...吹出腫(ふきでもの)みたいに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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