...お米なしでは御飯が焚けません……」彼女の両方の頬ぺたがふかふか動き出した...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...さっそくふとんの売場(うりば)のふかふかした羽根(はね)ぶとんの山の上によこになり...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...相当時代物らしいがまだ毛もふかふかしている...
梅崎春生 「蜆」
...毛のふかふかとしたながい毛皮でもあろうかと思うもので...
海野十三 「氷河期の怪人」
...美佐子はそれらの顔の中にわざと夫と向い側にかけて鼻のあたまを毛皮の襟巻のふかふかとした中へ埋める程にして...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...上部にふかふかした褐色の毛皮を施されていて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...するうちお庄はふかふかした蒲団に暖められて快い眠りに沈んだ...
徳田秋声 「足迹」
...」庸三は新調のふかふかしたメリンスの対(つい)の座蒲団(ざぶとん)の一つに...
徳田秋声 「仮装人物」
...落葉は羽蒲団よりもふかふかして暖になった...
豊島与志雄 「文学以前」
...ふかふかした燈心...
中勘助 「銀の匙」
...囁きかふかふか煙突煙吐いて赤い火の粉も刎ね上る...
中原中也 「山羊の歌」
...ふかふかと着こんだ大矢シヅに傘をさしかけられ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ふかふかしたディヴァンのあるしゃれたコージイ・コオナアに...
久生十蘭 「だいこん」
...音も立てずにふかふかした赤土に吸込まれてゆくのを見て...
松本泰 「秘められたる挿話」
...何枚かのクサヤをくるんだ紙包みを片手に持ちつつそんな思いにふかふか歩いていたせいだろう...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ふかふかした綿入れの部屋着にくるまってね...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...ふかふかした枕のうえには渦をまくみどりの黒髪がみだれ放題...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...羊皮の半外套にふかふかしたオットセイの笹べりのついたやつを着込んだセルゲイが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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