...早速また一苦労がふえるという考えが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...そこでそれ以上にふえると...
海野十三 「怪星ガン」
...またうんとふえるにちがいない」と...
海野十三 「爆薬の花籠」
......
高見順 「死の淵より」
...てふちよがてふちよに・梅雨めく雲でぬけさうなぬけない歯で・雑草ほしいまゝなる花にして雑草しげり借金ふえるばかり・ゆふ風ゆうぜんとして蜘蛛は待つ・若葉から若葉へゆふべの蜘蛛はいそがしく・ふと眼がさめて風ふく改作・ひよつこり筍ぽつきりぬかれた六月十三日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...いればいるでまた別の苦労がふえるもんだから――いやはやとんでもないグチをこぼし始めたが――まったくイヤじゃありませんか!「羨やましい辻潤」という彼の文章をよんで僕はしみじみと彼の友情をかんじたのだが...
辻潤 「だだをこねる」
...ネオンサインもあっちこっちとむやみにふえるが...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...あたしはバーに勤めながら借金がふえるし...
豊島与志雄 「狸石」
...入寮生が頻りにふえる...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...来る日ごとに用事はふえるばかりでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...十枚もまたふえると一緒に...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...そして無罪宣告の理由についていよいよ文書がふえるという以外の変化は起らないのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「こう雨が降れば水がふえるのは当りまえなわけだ...
本庄陸男 「石狩川」
...ふえるよりもむしろへってゆくように思われた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...その数はあとからあとからふえるばかりです...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話」
...こう人数はふえるし...
吉川英治 「紅梅の客」
...魏軍はふえるばかりだった...
吉川英治 「三国志」
...京都に名物がふえるようなものではないか...
和辻哲郎 「鎖国」
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