...偶然その先生の風(ふうぼう)に接した...
芥川龍之介 「追憶」
...「吉梵法師」と勒(ろく)された墓石は今なお飄々(ひょうひょう)たる洒脱の風(ふうぼう)を語っておる...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...此「ドール」君の風(ふうぼう)を最も能く伝へてゐるは我々日本犬だよ...
内田魯庵 「犬物語」
...この処筆者の風(ふうぼう)彷彿(ほうふつ)として見はると畳掛(たたみか)けて...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...風貌(ふうぼう)も...
太宰治 「惜別」
...実に悲しくも滑稽(こっけい)にして颯爽(さっそう)たる風(ふうぼう)は今でも記憶に新たである...
寺田寅彦 「柿の種」
...英語の先生のHというのが風貌魁偉(ふうぼうかいい)で生徒からこわがられていたが...
寺田寅彦 「夏」
...それにベレイを冠(かぶ)った彼の風貌(ふうぼう)は...
徳田秋声 「仮装人物」
...熊本市の市電争議の指導者だった当時の彼の風貌(ふうぼう)がどこにあるだろうか……...
徳永直 「冬枯れ」
...かなり強烈な物質的生気をもった風貌(ふうぼう)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...風貌(ふうぼう)の中のすさまじさも全然和(やわ)らげられはしない...
中島敦 「李陵」
...趣味としての反青春的風貌(ふうぼう)を感ずるのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...そうした風貌(ふうぼう)の一切が「猿なり」という言葉で簡潔によく印象されてる...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...哲人としての風貌(ふうぼう)を具(そな)えていたことの実証である...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...一の毅然(きぜん)たる風貌(ふうぼう)を有する人物である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...確に彼にそんなにも饒舌らせた屋敷の風(ふうぼう)が軽部の心をそのとき浮き上らせてしまったのにちがいないのだ...
横光利一 「機械」
...明眸の道士が芥川龍之介さんの風(ふうぼう)を聯想させるのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...どこか重々しい風(ふうぼう)があり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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