...ぴりりと痛むところが一箇所みつかった...
海野十三 「地球発狂事件」
...一国の憂鬱(ゆううつ)、危機、すぐにこのアンテナは、ぴりりと感ずる...
太宰治 「パンドラの匣」
...与右衛門さんは例(れい)の毛虫眉(けむしまゆ)をぴりりとさせて苦情(くじょう)を持込んだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ぴりりとくる辛辣な警句や...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...舌触りがぴりりとして...
夏目漱石 「創作家の態度」
...何だか舌の先を針でさされたようにぴりりとした...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかし時として十分ぴりりとしたことをやってのける...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...山椒は粒でもぴりりと辛い...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...こんな海老あるもんか」「海老じゃないぞ」「何だい」口々の不平を泰然と岡本はちょいと意地悪そうに眉根をぴりりとさせながら...
宮本百合子 「明るい海浜」
...真紀子の唇の黒子がぴりりと動いたようだった...
横光利一 「旅愁」
...ぴりりと舌にくる薬味――つまり苦労や犠牲が...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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