...再びわたしたちの間に立ち昇った肉欲の蒸気のために...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...薬指にはもう指環(ゆびわ)さえ穿(は)めていた...
永井荷風 「すみだ川」
...琵琶(びわ)の銘ある鏡の明かなるを忌(い)んで...
夏目漱石 「虞美人草」
...紙の指環(ゆびわ)だと思つて御貰ひなさい」代助は笑ひながら...
夏目漱石 「それから」
...日清(にっしん)戦争に琵琶(びわ)を背負っていって...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...とこしえにうつくしき海の国あらそいをさけ手をつなぎ海の神に祈る海のはらからわれらたのしくまなびわれらたのしくはたらく海の国女の先生が昆布で出来た楽器を鳴らしています...
林芙美子 「ひらめの学校」
...とうとう男は呼びわずらったらしく...
堀辰雄 「姨捨」
...人造金の指輪(ゆびわ)売りや...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...院が御自身の親王、内親王たちに皆何かの芸はお仕込みになったわけですが、その中でもあなたへは特別に御熱心に御教授あそばしましたし、熱心にもお習いになったのですから、詩文のほうはむろんごりっぱだし、そのほかでは琴(きん)をお弾(ひ)きになることが第一の芸で、次は横笛、琵琶(びわ)、十三絃(げん)という順によくおできになる芸があると院も仰せになりました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...金剛石(こんごうせき)入の指環(ゆびわ)を嵌(は)めた金持の主人公に Manila を呑ませる」なぞと云って笑うのである...
森鴎外 「鶏」
...宝石師(ほうせきし)がゆびわやうでわに宝石をちりばめるところや...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...以前の三味線の撥は琵琶(びわ)のそれのように...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「何昔がよかろうか」というに炉の向こうにいた家刀自(いえとじ)が「琵琶(びわ)にスルスでも語らねか」と言ったとある...
柳田国男 「雪国の春」
...真珠の頸環(くびわ)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...琵琶湖(びわこ)の上で乗り落ちたまま行方(ゆくえ)をうしなったクロをさがす方針(ほうしん)もかんがえ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...周囲の山岳地方からちぎれて飛びわかれているかのごとき丘陵と...
吉川英治 「新書太閤記」
...一朶(いちだ)の紫雲かとまごう琵琶(びわ)の湖(みずうみ)を見出していたろうに――迅(はや)さは斗雲に劣らないまでも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...琵琶(びわ)などをもって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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