...びしょびしょにぬれたりした焼け残りの荷物といっしょに...
有島武郎 「火事とポチ」
...自分の服がびしょびしょにぬれていることでもわかる...
海野十三 「太平洋魔城」
...すっかりびしょびしょに濡れてしまった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...さほど広くもないが年中びしょびしょしている一つの荒地のあった事を思い出したので...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...びしょびしょ雨で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...冷雨(ひさめ)びしょびしょ...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...戸外(そと)には物のうみ潰(つぶ)れるような雨がびしょびしょと降っていた...
田中貢太郎 「指環」
...びしょびしょと雨滴(あまだ)れの音が軒の樋(とい)をつたって落ちた...
田山花袋 「田舎教師」
...霙(みぞれ)がびしょびしょ降って寒い狐(きつね)の啼き声の聞える晩に...
徳田秋声 「足迹」
...びしょびしょ濡れていた...
徳田秋声 「黴」
...黝(くろ)い板廂(いたびさし)に霙(みぞれ)などのびしょびしょ降る十一月のころまでを...
徳田秋声 「爛」
...たまたま着くものは墨がにじむほどびしょびしょに濡(ぬ)れていた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...片手にびしょびしょの風呂敷包みを抱(だ)いて上って来た...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...びしょびしょと降り出したので...
二葉亭四迷 「浮雲」
...雨びしょびしょ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...口や手指をびしょびしょにしながら桃にかぶりつき...
山本周五郎 「契りきぬ」
...雪解けでびしょびしょの道をようやくもとへ戻ると...
横光利一 「比叡」
...竈(へっつい)がびしょびしょじゃないか...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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