...しかもびしょびしょと吹き降りのする寒い雨風のおりを選んで葉子は幌車(ほろぐるま)に乗った...
有島武郎 「或る女」
...びしょびしょになって...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「いたずらっ子」
...壁はびしょびしょに水でぬれている...
海野十三 「太平洋魔城」
...びしょびしょに濡(ぬ)れたような階段を二階にのぼると...
海野十三 「什器破壊業事件」
...そのひもがびしょびしょになって赤い色がすっかり流れ出したので...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...雨がびしょびしょ降っていた...
相馬泰三 「六月」
...その五月十五日もやっぱりびしょびしょやっている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...びしょびしょ雨で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...びしょびしょと、鬱陶(うっとう)しい雨が降っている...
橘外男 「雷嫌いの話」
...車室の中までびしょびしょになるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...びしょびしょと雨滴(あまだ)れの音が軒の樋(とい)をつたって落ちた...
田山花袋 「田舎教師」
...びしょびしょにぬれて投げ出された数株の菱を見て...
寺田寅彦 「試験管」
...霙(みぞれ)がびしょびしょ降って寒い狐(きつね)の啼き声の聞える晩に...
徳田秋声 「足迹」
...たまたま着くものは墨がにじむほどびしょびしょに濡(ぬ)れていた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...片手にびしょびしょの風呂敷包みを抱(だ)いて上って来た...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...雨びしょびしょ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...雪解けでびしょびしょの道をようやくもとへ戻ると...
横光利一 「比叡」
...竈(へっつい)がびしょびしょじゃないか...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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