...高飛車(たかびしゃ)に出るつもりらしく...
有島武郎 「或る女」
...此上は比叡(ひえい)の座主(ざす)の秋を待つ八月十四日 渋谷慈鎧(じがい)真如堂より毘沙門(びしゃもん)堂門跡(もんぜき)に栄転せられしを祝す...
高浜虚子 「五百五十句」
...お茶が沸いた」僧はそう云ってどこからか二つの茶碗を持って来て茶柄杓(ちゃびしゃく)を持った...
田中貢太郎 「竈の中の顔」
...其のうちに奥の室の方からびしゃびしゃと云う音が聞えて来た...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...大きな口をして妹の手をびしゃびしゃと喫っていた...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...大津ゆき電車の毘沙門(びしゃもん)前という停留場で降りて...
近松秋江 「狂乱」
...四十一毘沙門堂(びしゃもんどう)の法印明禅は...
中里介山 「法然行伝」
...びしゃりと押し潰(つぶ)されて...
夏目漱石 「坑夫」
...ただ寄席(よせ)を聞いてるつもりで眼を開けて見たら鼻の先に毘沙門様(びしゃもんさま)が大勢いて...
夏目漱石 「坑夫」
...袋のままの手槍を毘沙門(びしゃもん)突きに...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...高飛車(たかびしゃ)にいった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...日本でも叡山の鼠禿倉の本地毘沙門(ほんじびしゃもん)といい(『耀天記(ようてんき)』)...
南方熊楠 「十二支考」
...ここもまたコンクリートの床は草履のふみどころもないほど水びしゃびしゃで...
「鏡餅」
...「――二度と再びしゃばへ戻ろうとは思わねえ...
山本周五郎 「さぶ」
...毘沙門天(びしゃもんてん)の像でも歩いて出て来たようだった...
吉川英治 「私本太平記」
...山科の毘沙門(びしゃもん)附近で何者かに殺害され...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...もそっと側へ来い」わしが、恟々(おどおど)と、お脚元(あしもと)間近まで、はい上がってゆくと、びしゃりと、猿殿はわしの背中を鉄扇で一つ叩いていわれた...
吉川英治 「茶漬三略」
...水の入っている水柄杓(みずびしゃく)を投げつけた者がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索