...ひらめくたびに船が横かしぎになって...
有島武郎 「或る女」
...時に海の上にひらめくものあり...
泉鏡花 「悪獣篇」
...ひらめく勝負が好きなのだ...
太宰治 「道化の華」
...電(いなづま)はピカリ/\とひらめく...
土田耕平 「狐に化された話」
...さっとヴェリチャーニノフの腦裡にひらめくと同時に...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...あらゆる曙(あけぼの)がその暗黒の中にひらめく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...三年を出でずして或会社のこれを買ひ取りて倶楽部(クラブ)とやらになせしより木母寺の境内再び紅裙(こうくん)のひらめくを見ず...
永井荷風 「桑中喜語」
...秋の水を潜る魚鱗(ぎょりん)のようにひらめく...
中里介山 「大菩薩峠」
...みな清らかに、ひらめく声だ、そして妙に寂びしい声だ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...しかも、その静寂の奥に、なお声あり! はるか早川の、早瀬のむせびか、峰々にからむ風の唸りか、はた冴えまさる氷雪のきしり、あるいは樹々の身じろぎ、鳥獣の寝息……いやいやそれよりも、つつましい寒山の静寂、自身のうそぶきとも、ただしは人の心の……何か知らず、鋭い針めいて、しんしん、きんきん、と乱れひらめく、幽(か)そけくも底力ある、あやしい調べが、忍びやかに脳底に刺し徹(とお)る……声やあらぬ雪つむ山の夜半の声時に、風が持てくる、太皷の遠音...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...僕の眼に広島上空に閃(ひらめく)く光が見える...
原民喜 「鎮魂歌」
...霊感のひらめくまで...
久生十蘭 「あなたも私も」
...気味のわるい火の輝きでひらめくので無理にも想像力でそれを幻だと考えてしまうわけにはゆかなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...修羅場でぱっとひらめくたちだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...夜に入れば悉(ことごと)く篝(かがり)をたいて闇にひらめく無数の火影は...
山本笑月 「明治世相百話」
...ひらめく電(いなずま)に...
吉川英治 「銀河まつり」
...ひらめく五色の弔旗も...
吉川英治 「三国志」
...ピカリピカリとひらめくのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
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