...ひらひらと辷(すべ)っていくのを見た...
有島武郎 「星座」
...雪のかけらがひらひら降ってくるのは...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...ひらひらと白い紙が落ちてきたんだ...
江戸川乱歩 「大金塊」
...銀(ぎん)と黄金(こがね)の太刀(たち)をひらひらとひらめかす幻想の太陽のやうなあなたのこゑも...
大手拓次 「藍色の蟇」
...彼の手許へひらひら飛んで來た...
太宰治 「猿面冠者」
...あちらへ往ってらっしゃい」すると彼(か)の少女がひらひらと起(た)って往った...
田中貢太郎 「藤の瓔珞」
...ひらひらする黒い蝶(ちょう)の影などが見えて...
徳田秋声 「あらくれ」
...袖をひらひらさせて近づくと「返せっ」と...
直木三十五 「南国太平記」
...しかもその風呂敷に似た襟飾(ネクタイ)が時々胴着(チョッキ)の胸から抜け出して風にひらひらするのを見受けた事があった...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...ベンチの横に立っているお情けのような終夜燈の光が、それ等(ら)落ちて行く寺内氏の過去を、ひらひらと、幻燈のように青白く照らしてくれた...
橋本五郎 「地図にない街」
...」「ほんと! おっかないわ……」ネクタイをひらひらさせた二人の西洋人が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...ひらひらとわが偵察機の後をしたって落ちて行く...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...その指先をひらひらさせた...
山本周五郎 「青べか物語」
...手をうしろにやってひらひらと振った...
山本周五郎 「季節のない街」
...彼は自分がひらひら舞っている蝶に似て見え...
横光利一 「旅愁」
...さざめく水のようにひらひら黒髪の中で揺れていた...
横光利一 「旅愁」
...斧四郎の顔を見つけると、浜中屋に来ていた芸妓(おんな)たちは、女将(おかみ)が止めるのも肯(き)かないで、「生姜市(しょうがいち)へ行くなら、私も連れて行って」「わたしも」「私も」「私も」褄(つま)を取って、白い素足が、ひらひらと五、六人も跳び乗ってしまった...
吉川英治 「松のや露八」
......
若山牧水 「小さな鶯」
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