...ひよわい、沈んだやうなお子さんである...
鈴木三重吉 「桑の実」
...あんなにからだがひよわいんですもの...
鈴木三重吉 「湖水の女」
...長老はひよわい足を伸ばして中腰に席を立つと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ひよわい花を咲かせている...
久生十蘭 「あなたも私も」
...細っそりとしているけれどひよわいようではなく...
久生十蘭 「生霊」
...ひよわいようすで河風に揺れている...
久生十蘭 「地底獣国」
...子供達はいずれも蒼白くひよわい顔をしており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...世にも胸のわるいのは、欧州婦人がおもちゃにする、小さな、ひよわい、骸骨に手入れの届いた鞣皮を張りつけたような Pocket dog 或は Sleeve dog だ...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...プチ・ブル家庭に見るお上品で、ひよわい子弟は、かういふ肥料過剩に根を傷められてゐる不幸な麥だ...
吉川英治 「折々の記」
...みな善良ではあるが、どこか、ひよわい...
吉川英治 「折々の記」
...そちの体の生れつきひよわいのは...
吉川英治 「剣の四君子」
...ひよわい質だったので...
吉川英治 「私本太平記」
...――それに体は、ひよわいので、周囲はなおハラハラばかりさせられていた...
吉川英治 「私本太平記」
...其許(そこ)は生れながら体もひよわい...
吉川英治 「私本太平記」
...そのくせ体のひよわい小竹(こちく)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...小粒でひよわい子だったぼくは...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...こんなひよわい畸形の子を又抱えては...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ひよわい小鯉に跳びかかるように...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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