...その時彼は十歳にもならぬ脾弱(ひよわ)な子供で...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...やはり骨や筋肉がひよわだった...
梅崎春生 「狂い凧」
...そのくせ※弱(ひよわ)いらしいの...
徳田秋声 「仮装人物」
...これも弱(ひよわ)さうな躰が...
徳田秋聲 「草いきれ」
...長老はひよわい足を伸ばして中腰に席を立つと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私は元来脾弱(ひよわ)かつたうへに生れると間もなく大変な腫物(できもの)で...
中勘助 「銀の匙」
...ひよわい花を咲かせている...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ひよわいようすで河風に揺れている...
久生十蘭 「地底獣国」
...ドイツ人という奴は自分が繊弱(ひよわ)いもんだから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...子供達はいずれも蒼白くひよわい顔をしており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...陛下(へいか)よ!』公爵夫人(こうしやくふじん)が低(ひく)い脾弱(ひよわ)い聲(こゑ)でお伺(うかゞ)ひ申上(まをしあ)げました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...ひよわな子どもの育つ見こみはないと言った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...母親に似て上唇の厚ぼつたくとんがつたひよわさうな子供が...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...天与の理性が我々の空想した誤れる神像を通じて我々に与えた・あのように粗雑千万な・神に関する知識のひよわい萌芽をも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ひよわで神経質な少年だった亀之助...
山本周五郎 「落ち梅記」
...ひよわそうな女の子のような感じだった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...君が此弱(ひよわ)い形(なり)でどうしてあれだけの詩篇が出來...
横瀬夜雨 「花守」
...脾弱(ひよわ)い子が一人あるといっていたのも本当であろう...
吉川英治 「私本太平記」
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