...みづから涼を取るらんとおもひやりぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...自分はひやりと許り心を愕(おどろ)かした...
石川啄木 「葬列」
...なにかひやりとするような感じを身体中から発散させていたんだ...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...ひやりとしている...
高見順 「いやな感じ」
...」浦島は言はれたとほりに両手で珠を掬はうとすると、ひやりと冷たい...
太宰治 「お伽草紙」
...すっかり秋――というよりむしろ冬のはじめのひやりとする気候だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...胸の底がひやりとするのだった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...足をあげると草の露がひやりとする...
寺田寅彦 「花物語」
...ひやりとしたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...姐さんは思ひやりがあるから」「ま...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とたんに彼は咽喉の所にひやりと冷い物がふれたと感じた...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...我が身のみすぼらしきに姉の肩身を思ひやりて...
樋口一葉 「大つごもり」
...鼓膜を打つたびにひやりとさせる...
平林初之輔 「犠牲者」
...ひやり――と、川面(かわも)をすべった風が、はだけた胸の汗ばんだ肌をくすぐった...
本庄陸男 「石狩川」
...「お前は眞ンとに思遣(おもひやり)が無いんだよ...
三島霜川 「平民の娘」
...早く思ひやり好く通して頂だい...
室生犀星 「はるあはれ」
...思ひやりがかくされてあるやうに想ふ...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
...ひやりとしたものが浸(し)み込んでくる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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