...盛んに我々をひやかしている...
石川欣一 「比島投降記」
...ひやかしちゃいけない...
太宰治 「斜陽」
...ひやかしちゃいけない...
太宰治 「雀」
...伊勢崎の豪商に根曳(ねび)きされる話がひやかし半分に書いてある...
田山花袋 「田舎教師」
...誰がこのかたをひやかしてます? それどころか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ひやかしを打込むものもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...冷笑(ひやかしわらひ)によく似た音立て...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...あの冷評(ひやかし)のうちには君が恋を求めながら相手を得られないという不快の声が交(まじ)っていましょう」「そんな風(ふう)に聞こえましたか」「聞こえました...
夏目漱石 「こころ」
...口の悪い素見(ひやかし)の客などは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...池の端の賣店をひやかし歩いた...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...美松などをひやかして座へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...誠にひやかしに妙を得たる人もある者かなと感服致し候ひしに...
正岡子規 「人々に答ふ」
...時を嫌はず処を択ばず宴会の席にても衆人の中にても人は酒を飲み妓(ぎ)をひやかしつつある際にても不折君は独り画を画き画を談ず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...三年ほど前に、ある時余は鏡に写して背中の有様を窺(うかが)はんと思ひ妹にいふに妹頻(しき)りに止めて聴かず、余は強ひて鏡を持ち来らしめ写し見るに、発泡(はっぽう)の跡、膿口など白く赤くして、すさまじさいはんやうもなく、二目(ふため)とは見られぬ様に、顔色をかへて驚きしかば、妹は傍より、「かさね」のやうだ、とひやかし、余は痛くその無礼を怒りたる事あり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...自分より若い者共に何か云いきかせたりひやかしたりする時に出る...
宮本百合子 「雨滴」
...ひやかしの諺ばかりが残っている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...若い嫁御さんをひやかした言葉のようだが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...山猫をひやかして帰る御家人(ごけにん)か...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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