...貸本の素見(ひやかし)までが遠ざかる...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そして怪しからんことには看守をひやかし客に見立てて「もしもし眼鏡の旦那...
大杉栄 「獄中記」
...いつだったかこの仏書の所でフランスの飛行将校が小説か何かをひやかしているのを見かけた事がある...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...ガヴローシュはひやかしたのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ひやかしを打込むものもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの冷評(ひやかし)のうちには君が恋を求めながら相手を得られないという不快の声が交(まじ)っていましょう」「そんな風(ふう)に聞こえましたか」「聞こえました...
夏目漱石 「こころ」
...縁日へひやかしになど行くと...
夏目漱石 「三四郎」
...「フラウ門に倚(よ)って待つ」といって彼をひやかした...
夏目漱石 「道草」
...夜店をひやかしたりして...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...夜店をひやかして一分で買い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ラヴィニアはひやかしました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...土産物屋をひやかしてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...三年ほど前に、ある時余は鏡に写して背中の有様を窺(うかが)はんと思ひ妹にいふに妹頻(しき)りに止めて聴かず、余は強ひて鏡を持ち来らしめ写し見るに、発泡(はっぽう)の跡、膿口など白く赤くして、すさまじさいはんやうもなく、二目(ふため)とは見られぬ様に、顔色をかへて驚きしかば、妹は傍より、「かさね」のやうだ、とひやかし、余は痛くその無礼を怒りたる事あり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...ひやかし気味の微笑を含んだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...「池田さんの鬼踊りはなかなかうまいもんだね」と言ってよくひやかした...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...いつも私の顔をみるとひやかし半分にいったことを思い出す...
柳田国男 「故郷七十年」
...我々が人前へ出て口の利(き)けない者をひやかして...
柳田国男 「木綿以前の事」
...千鶴子と二人ぎりでいた船内のことをひやかしたのだとは一同すぐ感じたらしく...
横光利一 「旅愁」
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