...バルキスはひもじさうに食べたが...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...軽い空腹(ひもじさ)と何と云ふ事の無い不満足の情が起つて来るので...
石川啄木 「菊池君」
...ひもじさに啼(な)いてゐます...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ひもじさにはかなわないとみえるね...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...どんなに巧みにひもじさを装い...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...急に食氣がさしてひもじさがいつそまた堪へ難くなつたといふ一節があつた...
薄田泣菫 「旋風」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...恋も忘るゝひもじさに声をかぎりに呼びしかど家の中には人気なく騒ぐねずみの音ばかり戸口あくべきやうもなし...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...だれもひもじいひもじいというのに彼だけは一向にひもじさを感じなかった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...これな渇きも空腹(ひもじさ)も...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...人のけはいでひもじさを思い出したのか...
新美南吉 「屁」
...ひもじさのあまり...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ひもじさを忘れることは出来ないのよ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...どこにもこれといふ仕事がなくつかれた無職者(むしよくもの)のひもじさからきたない公園のベンチに坐つてわたしは海豹(あざらし)のやうに嘆息した...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...彼は三たび死んだ、ひもじさで死に、渇きで死に、疲れで死んだ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...ひもじさがその苦痛の極度になって忘れられ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...いじらしいほどひもじさを示していた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...ひもじさにふるえながら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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