...雛形娘(ひながたむすめ)の飾紐(かざりひも)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...赤い紐(ひも)が二本ぶらぶらと垂(た)れているのが...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...おほくは農人(のうにん)の若人(わかうど)ら商家(しやうか)のめしつかひもあり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...享保の芸風を追慕して止(や)まざりし『隣(となり)の疝気(せんき)』または手柄岡持(てがらのおかもち)が壮時の見聞(けんぶん)を手記したる『後(あと)は昔物語(むかしものがたり)』等を繙(ひもと)きて年々の評判記と合せ読み...
永井荷風 「江戸芸術論」
...せっかく聖賢の書をひもといて善良な感化に落着きあそばそうというその途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...或時の彼は毎夜細い紐(ひも)で自分の帯と細君の帯とを繋(つな)いで寐(ね)た...
夏目漱石 「道草」
...「紐(ひも)一本で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは間違ひもなく半身不隨のまゝ死にかけてゐる中氣の病人で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事件は思ひも寄らぬ發展をしさうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだひもじいの?」「ひもじくない時なんてありゃアしない...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...山河のたゝずまひも可愛らしくなつて來るが...
濱田耕作 「埃及雜記」
...おのづと肩身(かたみ)せばまりて朝夕(てうせき)の挨拶(あいさつ)も人(ひと)の目色(めいろ)を見(み)るやうなる情(なさけ)なき思(おも)ひもするを...
樋口一葉 「にごりえ」
...この頃ジャムの囘想記をひもといてゐたら...
シャルル・ゲラン Charles Guerin 堀辰雄訳 「ジャム、君の家は」
...思ひも寄らぬ三崎の町に...
牧野信一 「城ヶ島の春」
......
三好達治 「艸千里」
...あひもかはらずさういふとぼけた時間つぶしの外何もすることがなかつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...あるいはこの日ひもじい思いをすると...
柳田国男 「年中行事覚書」
...同じやうに衰頽(すゐたい)して來て居る私の家ではなか/\その借金を拂ひもならず...
若山牧水 「姉妹」
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