...日のかぐろひの寂寞(じやくまく)や、色も、にほひも、日のかげも、梢(こずゑ)のしづく、夕栄(ゆふばえ)も...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「汝(みまし)の堅めし瑞(みづ)の小佩(をひも)一〇は...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...そのお手の玉飾りの緒(ひも)もぷつりと切れたので...
鈴木三重吉 「古事記物語」
......
立原道造 「萱草に寄す」
...思ひも及ばない負担と障碍となつて...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...いまはうれしきは門の畑なりたらちねは笊もていゆく草苺赤きをつむがおもしろきとて幾度か雨にもいでゝ苺つむ母がおよびは爪紅をせり草苺洗ひもてれば紅解けて皿の底には水たまりけり三日微雨...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...平次の頸にブラブラと下がった紐(ひも)に驚いたのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...袋物の内職もやれば下手な占(うらな)ひもやると言つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この八卦(け)は間違ひもなく當るよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは越前屋の者が口を揃へて言ふことに疑ひもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――夜中に私の部屋へも入つて來る者のあることは間違ひも御座いません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しよんぼりして居らつしやいました」「三度のものは?」「此處へ私が運んで差上げます」「どんなものが好きだつた」「好きも嫌ひもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...通(とほ)りまで買物(かひもの)に行(い)つて來(き)まする...
樋口一葉 「われから」
...ぴんとひもを張って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...まちがひもない発露である...
柳宗悦 「雑器の美」
...「ぜひもない……」玄徳は...
吉川英治 「三国志」
...髪ひとつ結(ゆ)う紐(ひも)にしても...
吉川英治 「新書太閤記」
...――刀箪笥(かたなだんす)を見てくれい』袴(はかま)の紐(ひも)を締め終って...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??