...例の絹ひもの縄ばしごを取りだしました...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...天刑病者の物乞ひも遊藝人の物乞ひも大して差別がなかつたこと...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...羽織の紐(ひも)にまで蝦色を使い...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...今に見てゐろと思ひもし...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...疑ひもなく、延長を有する、屈曲し易い、變化し易い或るもの以外の何も殘らない...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...薄紫の飾りひもある白縮紗(クレープ)の帽子の下にちらと見ゆる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...安禅必不須山水(あんぜんかならずしもさんすいをもちゐず)滅却心頭火自涼(しんとうめつきやくひもおのづからすずし)の偈(げ)を唱えて火中に入定(にゅうじょう)したというような話は...
中里介山 「大菩薩峠」
...間違ひもなく一枚だけコジ開けられてゐた――と言つたやうだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの赤い紐(ひも)は?」志賀屋伊左衞門は父親らしい執念(しふねん)で嫁になる筈だつたお里の上に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思ひも寄らぬ事を談(かた)れば兩親は顏を見合せて...
樋口一葉 「十三夜」
...ひもじい想(おもひ)をしない...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...ひもこぶが窓ガラスをこつこつ叩くのを...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...檜物(ひもの)に分れます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...それがその通りの歴史であったとすればぜひもないが...
柳田国男 「雪国の春」
...腰を縛(しば)った古い衣の紐(ひも)を取り...
横光利一 「日輪」
...お愛(いと)しゅうございましょうから」「ぜひもないではないか」「では...
吉川英治 「私本太平記」
...まったく思いもよらぬ奇計が敵にあってはぜひもありません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この近郷で――いや近頃はかなり遠国まで知れて来た丈夫な木綿の平打紐(ひらうちひも)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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