...よくも仮面をかぶって人を陥れたという女らしいひねくれた妬(ねた)みひがみが...
有島武郎 「或る女」
...小さいひねくれたカビ博士である辻ヶ谷少年が...
海野十三 「海底都市」
...意外な発見「いやにひねくれた奴ですなあ」大寺警部は戸口の方をちょっと流し目で見て...
海野十三 「地獄の使者」
...ひねくれた灌木だの赤味を帯びた羊歯類の植物だのが...
大阪圭吉 「死の快走船」
...今日の目ではとうてい解き難いひねくれた彼女の外交に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...」けれども私のそんなひねくれた用心は...
太宰治 「津軽」
...頭の悪いひねくれた哲学を振りまわしはじめるのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...ひねくれたくよくよしたものを排除する...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...ひねくれた者の弱い火があつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...さうして其意見(オピニオン)が悉く奇拔なひねくれたもの許りである...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...ひねくれた笑いをなさるでしょう...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...こんないい加減な生活をつづけていると、いまに、夢も希望もなくなり、ひねくれた、意地の悪いオールドミスになるだろう...
久生十蘭 「あなたも私も」
......
槇村浩 「青春」
...井上 ひねくれたとっ?兵藤 そうだ! 他に何といいようがある?井上 (ジリジリして)ウー...
三好十郎 「斬られの仙太」
...いない方が好いに極まっているのだっけ」「いやにひねくれた物の言いようをするなあ...
森鴎外 「雁」
...どうやら少々気むずかしい・ひねくれた・気分から生れたもののようだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ひねくれた枝ぶりの...
山本周五郎 「青べか物語」
...ひねくれた心の苦しみと申すものだろうかとも...
横光利一 「旅愁」
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