...中(なか)には随分(ずいぶん)ひねくれた...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
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伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...みょうにひねくれたところがあって...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...その素早さは「ひねくれた形」の...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...これは僕のひねくれた妄想に違いないと思うのですが...
太宰治 「惜別」
...西鶴にはしかしもつとわるくひねくれたものがあつた...
田山録弥 「自他の融合」
...なんだか妙にひねくれたことばかり言いおる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ひねくれた中年の苦勞人に成上つてゐた...
中島敦 「盈虚」
...何といふひねくれたいけない心だらう...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...其方の曲りひねくれた根性は何んとしたことだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妻が断固として私の疑いを破壊してくれるのを頼りにしていたような男らしくないひねくれた私になってしまいました...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...カフカの「世界的名声」というひねくれた誤解の累積がついに減っていって...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...……ひねくれた書記根性ってのは...
久生十蘭 「金狼」
...と彼女は思はずひねくれた猜疑を起さねばゐられなかつた...
北條民雄 「道化芝居」
...病弱なそしてひねくれた心に起りがちな懐疑に伴う淡いけれど鋭い感じのする憂愁でもなければ...
三木清 「語られざる哲学」
...ひねくれたとして置いてもよい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...この傾斜ではお伽話はやめてこはれたオペラグラスでアラベスク風な雨をごらんひととき鳩が白い耳を洗ふとシガーのやうに雲が降りて来てぼくの影を踏みつけてゐる光のレエスのシヤボンの泡のやうに静かに古い楽器はなり止むそして…………隕石の描く半円形のあたりでそれはスパアクするカアブする匂ひの向ふに花がこぼれる優しい硝子罎の中ではひねくれた愛情のやうにぼくがなくした時刻をかみしめるぼくはぼくの歌を忘れてゐる...
森川義信 「歌のない歌」
...わざとらしき釉、ひねくれた姿、人々はそれを雅致(がち)だと思い込むほど盲目になった...
柳宗悦 「北九州の窯」
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