...磯馴の松の偏曲(ひねくれ)もせず...
石川啄木 「漂泊」
...巻莨(まきたばこ)の空缶(あきかん)の粉煙草を捻(ひね)りながら...
泉鏡花 「薄紅梅」
...途中につけてあるスイッチをひねれば...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...」吶弁(とつべん)な雪嶺博士は一語々々捻(ひね)り出すやうに言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...ベッドの上に正坐(せいざ)して首をひねり...
太宰治 「パンドラの匣」
...そして風に捻(ひね)られ揉(も)みたてられたまま茫々として...
田畑修一郎 「石ころ路」
...あまり首をひねりまわさない中(うち)に解ったと云うわけさ」「どうも僕には何の事か解らないね」「いや誠に御もっとも至極――しかしこれはごく手短に説明することが出来るんだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...電気の釦をひねったとみえ...
豊島与志雄 「反抗」
...それからこれはカリンの木の下に程合の石が据ゑられて八つ手の木のひねびた三尺ばかりなのがその傍に植ゑられて石の上には鐵の燈籠がのつてる...
長塚節 「我が庭」
...首を捻(ひね)ったり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心配らしく髭(ひげ)をひねりて奥の座敷に通りぬ...
樋口一葉 「うつせみ」
...どうしてさう気持がひねくれてゐるんだらう...
牧野信一 「妄想患者」
...言葉もひねくっています...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...さういふひねくれた人生觀の發露で「吉日」「惡日」を定めることはないのだが...
正宗白鳥 「吉日」
...甚しく違つてひねくれてゐる...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...目に入る物の悉(こと/″\)くは私の小首をひねらせ...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...その時鮭の尻尾のところに屹度藁草履のかはりに銀貨や白銅のおひねりをつけたりもする...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
...春ひねもすを小机の...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
便利!手書き漢字入力検索