...英国海軍がひと目見ればそれとわかるはずじゃありませんか...
海野十三 「海底大陸」
...ひと目でインテリとわかる婦人だった...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...石垣の下からヌッと現れたその顔――それはひと目でそれと分る若衆の顔だった...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...ひと目依頼人に目を向けただけで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...波子にひと目会って行きたいと思う...
高見順 「いやな感じ」
...ひと目座敷のなかを見わたしたとたん...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...男蝶(おちょう)女蝶(めちょう)の子供はひと目見るより...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...山内が向き合ったのは三十二三のひと目でそれと察しられる軍隊の雰囲気を身につけた私服の男だった...
久生十蘭 「ノア」
...だれかが大急ぎで掻き廻したなということがひと目で判る...
久生十蘭 「魔都」
...ひと目だけお目にかかられますよう...
室生犀星 「姫たちばな」
...唐沢氏の座席からは少し頸をのばせばおしもの並べた牌がひと目で眺められる...
矢田津世子 「女心拾遺」
...それが軽部が疑われたというのも軽部の先ずひと目で誰からも暴力を好むことを見破られる逞しい相貌から来ているのであろう...
横光利一 「機械」
...彼はそこで、お杉をひと目と、急がしそうに湯女(ゆな)部屋を覗いてみた...
横光利一 「上海」
...ひと目見ると、孔明は、「ゆるせ、罪は、予の不明にあるものを」と、面(おもて)を袖におおうて、床(ゆか)に哭(な)き伏した...
吉川英治 「三国志」
...いずれも、この日は鎧だが、とくに道誉の、鉢金打った風折烏帽子(かざおりえぼし)に、彼らしい派手好みな陣装(じんよそお)いは、ひと目で彼と、すぐ分る...
吉川英治 「私本太平記」
...「……では、病中の御息女に、ひと目、御老母を会わせてやりたいとて、わざわざこれへお越しか」ついに、彼は先の云いかねているところを、自分の方からいってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...善信御房にひと目会って...
吉川英治 「親鸞」
...足だけ見ても、あいつは船具部だなと、ひと目で分った...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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