...数分の休息と三片のキャラメルで自分の体内の血液の成分が正常に復したと見えてすっかり元気を取りもどしてひと息に頂上までたどりつくことができた...
寺田寅彦 「小浅間」
...キャラコさんをわれわれのもとへ派遣した長六閣下の寛大なるご処置に感謝いたしまァす」ア・ラ・ヴォートル! といいながらひと息に飲みほして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...葡萄酒をひと息にぐっと飲みほして...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...また半分ほど酌がせたなおしを今度はひと息に飲んでしまい...
正岡容 「小説 圓朝」
...グーッとひと息に干してみた...
正岡容 「寄席」
...グイとひと息に呑み干してしまうと...
正岡容 「寄席」
...ぼっかりと外気をひと息に吸うのであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...「われ一個人にとりては『シャルトリョオズ』をこそ」とてひと息に飲みぬ...
森鴎外 「文づかい」
...一息ひと息に途切らして...
矢田津世子 「凍雲」
...あとはひと息に飲みほした...
山本周五郎 「さぶ」
...そこから土塀までひと息に走った...
山本周五郎 「風流太平記」
...そんな易辞をみなひと息に飲み込んで頭を悪くしては...
横光利一 「馬車」
...まともに矢代にも響いて来てひと息に読み終えた...
横光利一 「旅愁」
...わが胸こがす恋の息今つく熱きひと息に...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...そして玻璃の水をひと息にのんでから...
吉川英治 「私本太平記」
...ひと息に上ってまいったので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...粗相のないように、扱ってください」と、誇らしく、ひと息に言った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...ひと息に呑み込んで...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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