...人波(ひとなみ)のなかに交つて見てゐると...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...非常(ひじやう)に人並(ひとなみ)の生活(せいくわつ)を望(のぞ)みます...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...一門沒落の時は我も人竝(ひとなみ)に都を立ち出でて西國に下(くだ)りしが...
高山樗牛 「瀧口入道」
...まあ人並(ひとなみ)だろうと...
田中英光 「オリンポスの果実」
...それでも人並(ひとなみ)に爪(つめ)を真(ま)っ紅(か)に染めてある指で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さすが人並(ひとなみ)賢(かしこ)く悟りたるものを...
田山花袋 「田舎教師」
...敵(かたき)どしなれば誓約(かねごと)をも世(よ)の人並(ひとなみ)には告(つ)げがたく...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...「人並(ひとなみ)の道は通(とお)らぬ梅見かな」の句が其の中にあった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ひとなみに恋をしたこともあった...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...三年間まあ人並(ひとなみ)に勉強はしたが別段たちのいい方でもないから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...學問(がくもん)は人並(ひとなみ)に出來(でき)ないが...
夏目漱石 「門」
...人並(ひとなみ)...
新渡戸稲造 「自警録」
...開会中ルート氏が座長(ざちょう)となって人波(ひとなみ)を撫(なだ)めた手腕は凄(すさ)まじいもので...
新渡戸稲造 「自警録」
...日本に来て初めて人並(ひとなみ)の身長者となり...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...人波(ひとなみ)にのまれて買手(かひて)も眼(まなこ)の眩(くら)みし折(をり)なれば...
樋口一葉 「たけくらべ」
...人並(ひとなみ)よりか口数(くちかず)の多い程に饒舌って...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ひとなみの気にかからぬほどの不安があった...
室生犀星 「津の国人」
...老人がひとなみな声で云った...
山本周五郎 「青べか物語」
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