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石川啄木 「一握の砂」
...それも獨寢の床に人間並(ひとなみ)の出來心を起した時だけの話...
石川啄木 「赤痢」
...船はもう一浪(ひとなみ)で...
泉鏡花 「悪獣篇」
...一浪(ひとなみ)で遠くまで持って行った...
泉鏡花 「海異記」
...人波(ひとなみ)のなかに交つて見てゐると...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...非常(ひじやう)に人並(ひとなみ)の生活(せいくわつ)を望(のぞ)みます...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...まあ人並(ひとなみ)だろうと...
田中英光 「オリンポスの果実」
...それでも人並(ひとなみ)に爪(つめ)を真(ま)っ紅(か)に染めてある指で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「人並(ひとなみ)の道は通(とお)らぬ梅見かな」の句が其の中にあった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それでも人並(ひとなみ)の気力はあると見えて...
夏目漱石 「思い出す事など」
...三年間まあ人並(ひとなみ)に勉強はしたが別段たちのいい方でもないから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...人並(ひとなみ)以上(いじやう)に成功(せいこう)したと同時(どうじ)に...
夏目漱石 「門」
...自分(じぶん)は人並(ひとなみ)に此(この)鐘(かね)を撞木(しゆもく)で敲(たゝ)くべき權能(けんのう)がないのを知(し)つてゐた...
夏目漱石 「門」
...それを人並(ひとなみ)に鳴(な)らして見(み)る猿(さる)の如(ごと)き己(おの)れを深(ふか)く嫌忌(けんき)した...
夏目漱石 「門」
...人並(ひとなみ)よりか口数(くちかず)の多い程に饒舌って...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...相當な教育と人並(ひとなみ)の聰明さを持つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...兵法武術にもひとなみ以上の心得がありながら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...押(お)しつもまれつする人波(ひとなみ)のあいだから...
吉川英治 「神州天馬侠」
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