...片手に煙草を一撮(ひとつまみ)...
泉鏡花 「婦系図」
...箒の先をひとつまみずつにわけ...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...雪崩(なだれ)の実写は驚嘆すべき見ものであるが山の神様の手からただひとつまみの雪がこぼれただけである...
寺田寅彦 「柿の種」
...すり生姜(しょうが)がひとつまみくっつけてあったことを...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...粉にしたコーヒーをさらし木綿(もめん)の小袋にほんのひとつまみちょっぴり入れたのを熱い牛乳の中に浸して...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...コーヒー糖と称して角砂糖の内にひとつまみの粉末を封入したものが一般に愛用された時代であったが往々それはもう薬臭くかび臭い異様の物質に変質してしまっていた...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...最早一撮(ひとつまみ)の土も彼の手には残って居なかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ふたをあけて中からひとつまみの砂糖を取り出し...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ヘッ」「粉煙草がひとつまみしか残っていないのだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひとつまみほどの髷節を...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ひとつまみほどの白髪の髷を頭にのせている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...最後のひとつまみまでを指で集めて喰べさせているのを...
久生十蘭 「キャラコさん」
...渚に近いところに鋸芝(のこぎりしば)がひとつまみほど生えているだけであった...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...一封度(ポンド)の魚肉とひとつまみの塩をさらいこみ...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...まるで地面へ塩をひとつまみこぼしたようでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」「それからお塩をひとつまみ入れてあげて...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...一撮(ひとつまみ)程の赤小豆の屑を入れて...
森鴎外 「半日」
...「おれは塩をひとつまみ後(うしろ)へ投げる……冗談(じょうだん)に」と...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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