...人柄(ひとがら)な方(かた)が見(み)えたら大急(おほいそ)ぎで渡(わた)して下(くだ)さい...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...見(み)かけは弁慶(べんけい)とも言(い)ふべき人柄(ひとがら)なれども心(こゝろ)だての殊勝(しゆしよう)さは...
泉鏡太郎 「怪力」
...人柄(ひとがら)としては...
大下宇陀児 「金魚は死んでいた」
...この「人格(ひとがら)」を...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その的確すぎる描写を為した作者の人柄(ひとがら)に対する疑惑に移行いたします...
太宰治 「女の決闘」
...齋藤常次郎氏は、いま、たはむれに書畫骨董をあきなつて居られる由であるが、そのひとがら、その前半生、明治初年に沒したる大通中の大通細木香以を思はせる態の灑脱の趣があるのである...
太宰治 「人物に就いて」
...瘠形(やさがた)のすらりとしおらしき人品(ひとがら)...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...金儲けや商賣には拔け目のないやうな人柄(ひとがら)ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は皆川樣の御人柄(おひとがら)に惚れたんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人柄(ひとがら)を見拔くことなどは思ひも寄りません」と謎のやうな事を言ふだけでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ああいうお戯れをなさるお人柄(ひとがら)ともぞんじられません...
久生十蘭 「西林図」
...私にはあなたのお人柄(ひとがら)が一目で分ったのです...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...是れが娘をモデルに出す人柄(ひとがら)とは思はれぬ...
三島霜川 「平民の娘」
...しぜんと津田のひとがらに惹かれていった...
山本周五郎 「いさましい話」
...ひとがらも悪人にはみえないし...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...はるかに恰幅(かっぷく)も大きくひとがらに威も付いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おっとりと一歩一歩おひとがらに帰っていった...
山本周五郎 「陽気な客」
...あのおひとがらな田口詩楼氏から手紙で知らせて来てくれたんだが...
山本周五郎 「陽気な客」
便利!手書き漢字入力検索