...(彼はじつに未熟な騎手だった)腰をすえるのにひとかたならぬ苦労をし...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...ひとかたならぬおこゝろぞえでござりましたから...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...ひとかたならぬ御恩をこうむりましたのも...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...殊に母のものは「………おろかなりし心より思し召(おぼめ)しをかえりみず文さし上候(あげそうろう)こなた心少しは御汲分(おんくみわ)け………」とか「ひとかたならぬ御事のみ仰下(おおせくだ)されなんぼうか嬉(うれ)しくぞんじ色々耻(はず)かしき身の上までもお咄(はなし)申上げ………」とか...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...ひとかたならぬ愛をそそいでくれている事実を見せる...
永井隆 「この子を残して」
...その植物はまたひとかたならぬ注意をもって育てられたもののように見えた...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ひとかたならぬ不服のうっぷんが暗闇に隠れている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...作者にとってもひとかたならぬ通りですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひとかたならぬご辛苦だったでしょう」張松は頭を振って...
吉川英治 「三国志」
...ひとかたならぬ難儀(なんぎ)をいたしておりますゆえ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ここを破ってまいるのもひとかたならぬご難儀(なんぎ)かとぞんじまする」「とわれらのとる道は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...父にひとかたならぬ心案(こころあん)じをかけていた不孝の子であったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとかたならぬ世話になった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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