...その死骸(なきがら)を棺(ひつぎ)に納め...
巌谷小波 「こがね丸」
...冷たき壁に封じたる棺(ひつぎ)のなかに隠れすむ「時」の老骨(ろうこつ)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...太子(ひつぎのみこ)の御方には...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...柩(ひつぎ)が墓に運ばれる時...
田山花袋 「田舎教師」
...などが柩(ひつぎ)を護衛していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...草履(ぞうり)のまま質素な服装(なり)をして柩(ひつぎ)の後(あと)に続いた姿を今見るように覚えている...
夏目漱石 「三山居士」
...大臣の柩(ひつぎ)を送ることになった...
夏目漱石 「三四郎」
...主人の柩(ひつぎ)を送り出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして棺(ひつぎ)の上はだんだん低くなった...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...一つ一つに先祖(さきおや)の亡霊どもが棺(ひつぎ)の中で安息を掻き乱され...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...姫の棺(ひつぎ)の前に坐っていた...
室生犀星 「姫たちばな」
...わらぢのたぐひをもをさめ石をもてひつぎを打ちかくて野に出でゆかしめぬ...
室生犀星 「忘春詩集」
...写真の置かれている粗末な柩(ひつぎ)がある...
山川方夫 「夏の葬列」
......
夢野久作 「猟奇歌」
...喪家(そうか)の柩(ひつぎ)を弔(とむら)わしむべし...
吉川英治 「三国志」
...太子御柩(みひつぎ)のかたわらに在り...
吉川英治 「三国志」
...柩(ひつぎ)をかこんで暁を待つ通夜(つや)の人々や...
吉川英治 「宮本武蔵」
...故事(ふること)に言ひつぎ来る...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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