...大食ひだなあ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...先日(こなひだ)月賦払ひで漸(やつ)と買取つたモウパツサン全集の焼直しに過ぎないとかいふ事を...
薄田泣菫 「茶話」
...味はひつくせぬ味はひだ...
種田山頭火 「行乞記」
...何の意見も理想も持たなかつたのだらうか? 私はいつか病院で三谷氏が云つた言葉を思ひだしてゐた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...恐らくは前世紀末に宣教師や尼さんが伝えたに違いない・旧式の・すこぶる襞(ひだ)の多いスカートの長い・贅沢(ぜいたく)な洋装である...
中島敦 「環礁」
...勘次(かんじ)は其(その)朝(あさ)未明(みめい)にそつと家(いへ)の後(うしろ)の楢(なら)の木(き)の間(あひだ)を田(た)の端(はし)へおりて境木(さかひぎ)の牛胡頽子(うしぐみ)の傍(そば)を注意(ちうい)して見(み)た...
長塚節 「土」
...是から先(さき)何(ど)の位(くらゐ)間(あひだ)があるか――又そんな危険がある位なら...
夏目漱石 「それから」
...彼(かれ)はつい此間(このあひだ)迄全く兄(あに)と同意見であつたのである...
夏目漱石 「それから」
...なに比田(ひだ)だって要(い)りゃしないやね...
夏目漱石 「道草」
...小店の稻葉屋などとは同じ金物屋でも大變な違ひだつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第二十五圖 舊石器時代の人が洞穴に畫をかいてゐる圖私(わたし)もこの間(あひだ)...
濱田青陵 「博物館」
...右(みぎ)を向(む)いても左(ひだり)を向(む)いても頼(たの)もしい顏(かほ)をして居(ゐ)るは一人(ひとり)も無(な)い...
樋口一葉 「この子」
...じぶんが真山あさひだという事実も...
久生十蘭 「虹の橋」
...夢の話が自分から嫌ひだなんて云つておきながら...
牧野信一 「青白き公園」
...」「幸ひだよ...
牧野信一 「武者窓日記」
...お前のゐるあひだは後指をさされるのだ...
室生犀星 「命」
...陽溜(ひだま)りの往来に佇立(たたず)んでいた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...垂れ下がる衣のひだの...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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