...鱸(すゞき)の洗ひだのがごたごた一所(しよ)に並べてあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...「君お願ひだから遣(や)つて来て僕を捉(つか)まへて呉れ...
薄田泣菫 「茶話」
...」「それでも貴方は芸妓と俳優は大嫌ひだつていふぢやありませんか...
薄田泣菫 「茶話」
...本因坊は私と六ツ違ひだつたから六十七歳...
関根金次郎 「本因坊と私」
...日高(ひだか)國捫別舊會所(もんべつきうくわいじよ)の裏(うら)等よりは石鏃(せきぞく)を入れたる儘(まま)の土器(どき)を掘出(ほりだ)せし事有り...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...南京玉のぬきつこなぞやつてやつとすこしはしやいできたところをそのころ姉から譲りうけた成田屋の勧進帳と音羽屋の助六の羽子板をもつてやうやく裏へ誘ひだした...
中勘助 「銀の匙」
...飛騨(ひだ)へ抜けようとのことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...夫婦の間(あひだ)に...
夏目漱石 「それから」
...殺しがありや丁度幸ひだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...つまらねえ義理は大嫌ひだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――物の影のやうな呪(のろ)ひだつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あのマリヤ・グリゴーリエヴナがほんとに似合ひだよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...「お願ひだ、どうか、おいらを渡さないで呉れ! 今夜ひと晩だけ眠らないで、張り番をして呉れないか! 生涯、恩に著るだよ!」どうして、そのやうな不仕合せな人間を助けずにおかれよう? 祖父は、万に一つでも自分の基督教徒としての魂を悪魔の鼻づらに嗅がせるやうなことがあつたなら、この脳天の*房髪(チューブ)を斬り取られても文句はないと、きつぱり言ひ放つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...私は、あいつに舌があつたことはあの時まで忘れてゐたのです、幸ひだつたんだ...
牧野信一 「鱗雲」
...尤も私などでも昭和初年始めて先代木村重松の哀調に接する迄は殆んど食はず嫌ひだつたし...
正岡容 「大正東京錦絵」
...(三月五日)自分は子供の時から湯に入る事が大嫌ひだ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...萬象靉靆たるあひだにあり...
三好達治 「朝菜集」
...かすかにのこっている火種(ひだね)から火をふきおこして...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話」
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