...鹿熊なんどのたぐひをとりひしぐは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...渡瀬はそのどれをも取りひしぐ自信を持っていた...
有島武郎 「星座」
...荒肝(あらぎも)をひしぐどこまでも...
海野十三 「太平洋魔城」
...もう男の心を打ひしぐには十分過ぎる程十分なんだ...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...あの怪物を取りひしぐ程の勇者があろうとは思われぬ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
......
榎南謙一 「天瓜粉」
...ローマの暴逆を押しひしぐになんのためらいも示さなかった女王などといったって...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...野に遊ぶ虎をひしぐとか...
太宰治 「春夫と旅行できなかつた話」
...互ひに取ひしぐばかりにかき抱いた二つの体...
田山録弥 「浴室」
...おのれを殺さんとする雷電をかくのごとき言葉で打ちひしぐことは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...僅かに弱い心を打ちひしぐ郷愁(ノスタルジア)を慰めていたのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この第一問で小僧を取りひしぐつもりでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その弱い身体を押しひしぐらしく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その氣でやれば、相手を打ちのめすか、取ひしぐか、怪我くらゐはさせられる筈だが、お前は打たれ放題になつて、何んの手向ひもしなかつたらしい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鬼神をひしぐ荒ら男たりとも越し方ゆく末の思ひに迫まられて涙は襟に冷やかなるべし...
一葉 「暗夜」
...今度は取りひしぐような強い声であった...
本庄陸男 「石狩川」
...――鬼をもひしぐ剛の者も...
吉川英治 「私本太平記」
...性慾の暴威を打ちひしぐ必要があります...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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