...久闊振(ひさしぶり)ではあり...
泉鏡花 「婦系図」
...蜂矢探偵(はちやたんてい)の決心蜂矢探偵(はちやたんてい)は、ようやくからだがあいたので、ひさしぶりに、怪金属Qの事件の方にかかれることとなった...
海野十三 「金属人間」
...ひさしぶりだなあ...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...ひさしぶりの故郷の風景に...
太宰治 「陰火」
...はし(橋)にて、であい、ひさしぶりにて、はなしをする...
太宰治 「盲人独笑」
...煙突みんな煙を吐く空に雲がない(八幡製鉄所)ルンペンが見てゐる船が見えなくなつた(若松風景)ぎつしりと帆柱に帆柱がうらゝか( 〃 )入雲洞房二句窓にちかく無花果の芽ぶいたところひさしぶり話してをります無花果の芽□・もう死ぬる金魚でうつくしう浮く明り徹夜して句集草稿をまとめた...
種田山頭火 「行乞記」
...ひさしぶりに飲んだ...
種田山頭火 「其中日記」
...・芽麥の寒さもそこらで雲雀さえづれば・冬ざれの山がせまると長いトンネル冬ぐもりの波にたゞようて何の船ここにも住む人々があつて墓場・家があれば田があれば子供や犬や・雪もよひ雪にならない工場地帯のけむりひさしぶり話せば...
種田山頭火 「其中日記」
...ひさしぶりの話がつきない夜の雨になり三月廿八日曇...
種田山頭火 「旅日記」
...一八卯平(うへい)は久振(ひさしぶり)で故郷(こきやう)に歳(とし)を迎(むか)へた...
長塚節 「土」
...ひさしぶりに鳴らしてやろうというので...
新美南吉 「和太郎さんと牛」
...ずいぶんひさしぶりだったなア」軋るようなれいのしゃがれ声でいいながら...
久生十蘭 「復活祭」
...「日向(ひゅうが)さんのところはこの頃ずっと来ないの?」「おととしひさしぶりで奥さんがお嬢さんをお連れになって...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...……私はひさしぶりにそんな好ましい情景を見かけながら...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...それよりもひさしぶりの牛肉のほうがうれしくってムシャムシャ片っ端からたいらげていた始末でした...
正岡容 「初看板」
...ひさしぶりに、ひろびろとしたところへでたものですから、子ジカはほんとうに気持ちがよく、うれしくってたまりませんでした...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「にいさんと妹」
...月耕翁ひさしぶりに能楽十二...
山本笑月 「明治世相百話」
...飛行自在のクロあるにまかせて、かれは、燃えさかる人穴城(ひとあなじょう)をあとに、ひさしぶりで、京都の鞍馬山(くらまやま)のおくへ飛んでかえり、お師匠(ししょう)さまの果心居士(かしんこじ)にあって、得意のちくいちを物語ろうと思ったところが、荘園(そうえん)の庵(いおり)はがらん洞(どう)で、ただ壁に、一枚の紙片(かみきれ)が貼(は)ってあり、まさしく居士の筆で、いわく、竹童よ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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