...じじむさい顎(あご)ひげと...
有島武郎 「或る女」
...それよりは客扱い――髯(ひげ)の生(は)えた七難(しちむつ)かしい軍人でも...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...髭(ひげ)がぼうぼうとはえ...
海野十三 「少年探偵長」
...白いあごひげをはやした老人です...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...このうるさいつけひげと目がね...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...試みに私は手もとのうすい植物略図を手にとってみると、猫萩というのがあり、イヌ麦というのがあり、じゃのひげ、鴉の豌豆、おにどころ、などというのが目に入り、今私の見ている雑草がそれらしくもあった...
「草藪」
......
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...猪(いのしし)のような髯(ひげ)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんどの僕の家は二階があるよと丸善の手代みたように群書堆裡(ぐんしょたいり)に髭(ひげ)をひねりながら漱石子(そうせきし)が話していられると...
夏目漱石 「僕の昔」
...白い髯(ひげ)の小父(おじ)さんに訊くが宜(い)い」「あの易者(えきしゃ)は当りませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...うなばらにただよう屍根株のひげ根の波よせてにおう におう汐(しお)ざいの遠鳴り波がしらみな北にむく...
林芙美子 「新版 放浪記」
...髭(ひげ)は蓬々...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...青ひげはこういって...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「青ひげ」
...無精ひげに包まれた杉本をねっとり睨むのであった...
本庄陸男 「白い壁」
...そしてかれの老いたくちびるの下の染めたひげが逆立つ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ライオンがひげを落して困つてゐることを聞いて知つてをりましたので...
村山籌子 「ライオンの大損」
...但(ただ)し白鳥(はくてう)君には髭が無いけれどマス君には後(うしろ)へ撥(は)ねた頤髭(あごひげ)がある...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...髭(ひげ)にはもう白いものの交じる五十五歳の御自身を見出して...
吉川英治 「茶漬三略」
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