...親達は緋縅(ひおどし)の鎧(よろい)でも着たように汝(うぬ)が肩身をひけらかすんだね...
泉鏡花 「婦系図」
...ひけらかすようなことばかり書いたようだが...
高見順 「如何なる星の下に」
...時々西洋へ出かけて目新しい機械や材料を仕入れて来ては田舎学者の前でしたり顔にひけらかすようなえらい学者でノーベル賞をもらった人はまだ聞かないようである...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...東京を田舎にひけらかす前に先ず田舎を田舎にひけらかした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...批評に博識をひけらかすことではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...日本的乃至東洋的な倫理思想の優越を世界に向ってひけらかすのに...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...諸人にひけらかすやうな安い繪柄(ゑがら)ぢやねえ」白木綿を一反も卷いたらうと思ふ新しい腹卷を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その十手捕繩をひけらかすのは禁物なんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かえって恥をひけらかすに止(とど)まるべしと...
福田英子 「妾の半生涯」
...ひけらかすようにして見せながら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...もしくは自己をひけらかすこころがひそんでをり...
三木清 「日記と自叙伝」
...自分の「先見の明」をひけらかすために言っているのでは無い...
三好十郎 「俳優への手紙」
...何も他にひけらかす物もなかったから好んでおしゃれをした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんなことを云うと自分の悪事をひけらかすようだがね...
山本周五郎 「季節のない街」
...若旦那にからかわれたのを本気にしてまた知ったか振をひけらかすのだろう...
山本周五郎 「新潮記」
...まるで幸福をひけらかすように漂よって来た...
山本周五郎 「七日七夜」
...自己の才をすぐ喋々(ちょうちょう)とひけらかすようなまねはしなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ちとばかりな学識などをひけらかす野郎でな...
吉川英治 「新・水滸伝」
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