...その薄っぺらな洋服は空にぱたぱたひるがえった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...嘘(うそ)のようにぱたぱたと死んで行った...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...台所(だいどこ)をぱたぱた二三度行交いする音を聞きながら...
泉鏡花 「婦系図」
...ぱたぱたぱた水の中でもがく...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...帆布をものうげにぱたぱたさせるのだった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ぱたぱた鳴りましょう...
竹内浩三 「入営のことば」
...」叔父の手にしてゐた団扇がぱたぱたと音を立てた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...胸の高さもある草むらの中をぱたぱたと走って...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...御嬢さんと結婚する気はないですよ」とぱたぱたと順序なく並べた...
夏目漱石 「虞美人草」
...やがて遠い廊下をぱたぱた馳(か)けて来る足音が聴(き)こえた...
夏目漱石 「明暗」
...やがてぱたぱた書斎中を叩(たた)き散らす音がするのは例によって例のごとき掃除を始めたのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...」と草履をぱたぱたさせて出て行つた...
平出修 「計画」
...」と草履(ざうり)をぱたぱたさせて出て行つた...
平出修 「計畫」
...ぱたぱた 足音のあと おばさんネズミが たる木の すきまから 顔を つきだしてきます...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう訳 「ちょびひげサミュエルのはなし」
...交互にぱたぱたと...
本庄陸男 「石狩川」
...空が旗のようにぱたぱた光って飜り...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...爺さんは背中へ団扇の手をまわしてぱたぱたと喧しく蚊を追い払った...
矢田津世子 「神楽坂」
...一疋の蛾が彼女の片手に拂はれてぱたぱたと疊の上で藻掻いてゐた...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
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