...保吉はばら銭(せん)を探りながら...
芥川龍之介 「あばばばば」
...ポケツトのばら銭を探り出した...
芥川龍之介 「あばばばば」
...今朝(けさ)よりも一層(いっそう)痛切に六十何銭かのばら銭(せん)に交(まじ)った一枚の十円札を考えつづけた...
芥川龍之介 「十円札」
...夜興引(よこひき)の爺(じじい)が穴一のばら銭(ぜに)を探すようだ...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...ばら銭が指に冷たかった...
梅崎春生 「風宴」
...外套(がいとう)のばら銭を台の上にありったけさらけ出して私は蹌踉(そうろう)として風の巷によろめき出た...
梅崎春生 「風宴」
...往来に落ちたばら銭(せん)を探(さが)して歩くような長閑(のどか)な気分で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ばら銭をもてあそぶ...
山中貞雄 「森の石松」
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