...やっとまたおばばに...
芥川龍之介 「偸盗」
...奴のようなばばあをどうするものかな...
芥川龍之介 「老年」
...婆々(ばば)アでもお相手致しましょう」「結構です...
岩野泡鳴 「耽溺」
...「老いて潔を学ばば...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「あいよ」はこの婆(ばば)あの声だったのかと見たとき...
高見順 「いやな感じ」
...ばつたりしよ……』狸婆々(たぬきばば)がうたふ...
中原中也 「山羊の歌」
...そのまま誰か拾って猫ばばをきめ込んだのかもわかりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わたしはからくりめがねの夢になってしまふたのです紺の筒袖と色黒ばばさんと暗いカンテラとお寺の甃石と緋の着物に紅繻子の帯を締めた子娘とさうして五厘の笛と唐獅子とわたしはお母さんに抱かれて居たいのです風船玉が逃げぬやうにぢっと握ってゐたいのです(銭村五郎)前吉は家へ帰って来ると...
原民喜 「おふくろ」
...祖父(じじ)と祖母(ばば)があまり淋しがるので...
久生十蘭 「生霊」
...いつも私のお母(ふくろ)――この子供の祖母(ばば)ですな...
水野仙子 「嘘をつく日」
...あの犬の名は虎だから虎とさえ呼ばば懐き来る...
南方熊楠 「十二支考」
...「あなたお足袋を」この奪衣婆(だついばば)が僕の紺足袋を脱がせた手際は実に驚くべきものであった...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...そうしたら貴方もこの婆(ばばあ)の申し上げる事が...
夢野久作 「白髪小僧」
...そちの祖父(じじ)様や祖母(ばば)様の御命日でも...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その手頸(てくび)をつかんで、武蔵は、外身(そとみ)にひき寄せ、「おばば、後でくたびれるぞ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おばばなにするっ――」「ええもう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ばばの近くにいた傍観者が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして踏めば折れもしそうな、ばばの背ぼねへ、足を乗せ懸け、じたばたする手を苦もなく逆に捻(ね)じ上げてしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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