...醜い老いぼれ婆(ばばあ)にすぎないんだ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...「あいよ」はこの婆(ばば)あの声だったのかと見たとき...
高見順 「いやな感じ」
...糞色(ばばいろ)といってな――」「鳴く声...
直木三十五 「南国太平記」
...考えてみればばかばかしい話です...
中里介山 「大菩薩峠」
...「とにかく旧弊な婆さんだな」「旧弊はとくに卒業して迷信婆々(ばばあ)さ...
夏目漱石 「琴のそら音」
...毫(ごう)も裏長屋の婆(ばばあ)と異(ちが)うことはない」と言われたが...
新渡戸稲造 「自警録」
...柴橋(しばばし)をかけさせたり...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...更にその際の唱えごととして「隣の婆々(ばば)が屁(へ)をひった」という類の下品な言葉があり...
柳田国男 「年中行事覚書」
...蚕婆(かいこばばあ)の家の下にちがいない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...三人の僧(そう)をつけてきた蚕婆(かいこばばあ)――修道士(イルマン)すがたの黒いかたちが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...おさきに立ってくるぞ……いけねえ!呂宋兵衛(るそんべえ)に蚕婆(かいこばばあ)だッ」というと蛾次郎(がじろう)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...昌仙(しょうせん)と蚕婆(かいこばばあ)のほうに相談(そうだん)をもちかけた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...俺はまた、おばばが、きっと俺を怨んでいるだろうと思ってな……」欣(よろこ)びに溢(あふ)れた声が、それからも湯の音に交じって二言三言していたが、お杉の返辞はしなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...三日月坂から引っ返して来たばばと権六は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「又八ではないか」「おばばっ」暗がりから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「……でもなおばば...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ばばは自分の力のみでそこを衝(つ)き破ったような血相を湛(たた)え...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お通を連れて武蔵どのへ」「いや、ばば殿...
吉川英治 「宮本武蔵」
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