...」と鰭(ひれ)をばっさり...
泉鏡花 「婦系図」
...翼はいくたびか波浪にばっさりと呑(の)まれそうです...
海野十三 「怪塔王」
...ばっさりと……)(おいおい...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...そうなるとお前んとこのおじいさんも柿の木をばっさり伐ってしまうかもしれないぞ...
壺井栄 「柿の木のある家」
...囚徒たちの通り言葉でいえば「ばっさり」首をそぎ落とすくらいのことはなんとも思わんものなのだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...横顔へばっさり長髪をたらした男が頸を突きだして此方を見た...
戸田豊子 「歩む」
...ばっさり浴びせかけたと見えまする」「御下役を一人...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...ばっさりと、腕の利いたのに切ってもらい、それを体(てい)よく台の上へのっけてあればまだ見られるというものだが、斬られていない首が、醜体を極めた胴中そのものと共に、ダラしなく梟しっぱなしてある...
中里介山 「大菩薩峠」
...ばっさりと垣にかかる袷(あわせ)の頃は...
夏目漱石 「野分」
...『それから、パーシウス、ゴーゴンの首を切る時、その形を害(そこな)うようなことのないように、ばっさりと、きれいに切るように気をつけてくれ...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ベンウッド医師に聞きましょう」と警部補がばっさり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...これでもかっ! (やにわにばっさり斬りつける)合爾合(カルカ)姫 (深傷を押さえてよろめきながら...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...何んだかばっさりと衝(つ)きあたった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...怖いほど髪というものの表情がばっさり束ねたあたりから...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...ばっさり斬ってしまッては...
吉川英治 「宮本武蔵」
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