...あらゆる国境の荒くれ男どもが跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)したのである...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...所得顔(ところえがお)に跋扈(ばっこ)するは...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...保守と執着と老人とが夜の梟(ふくろう)のごとく跋扈(ばっこ)して...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)の凄(すさま)じさは...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そしてこれから半世紀も経つとトキユタがまたまた跋扈(ばっこ)したのであります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...近来はアイコノクラストが到る処に跋扈(ばっこ)しておるから...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...その時に何か変にねばっこいものが手についたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...社会の全隅に跋扈(ばっこ)する間は...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ねばっこい若葉が尊いのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...匪賊がばっこしているという蒙古へ帰られるかどうかも...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...にやにやしたねばっこいものになっていった……...
豊島与志雄 「立枯れ」
...斯くの如き奇怪なる人物が銀座街上に跋扈(ばっこ)していようとは...
永井荷風 「申訳」
...偶然の跋扈(ばっこ)する時代である...
夏目漱石 「野分」
...とにかく明治年間は芸妓の跋扈(ばっこ)を認めなければならない...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...けれども日本のいちごは畑につくつて食卓に上すやうに仕組まれぬから遂に西洋種ばかり跋扈(ばっこ)するのだ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...過去世に人間の遠祖が当身(そのみ)巨大怪異の爬虫輩の強梁跋扈(きょうりょうばっこ)に逢った事実を幾千代後の今に語り伝えて茫乎(ぼうこ)影のごとく吾人の記憶に存するものが竜であるという説のみでは受け取れず...
南方熊楠 「十二支考」
...何だかねばっこい不快な感じを宏子に与えた...
「海流」
...昼日中の悪党も跋扈(ばっこ)し...
吉川英治 「大岡越前」
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