...あらゆる国境の荒くれ男どもが跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)したのである...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...所得顔(ところえがお)に跋扈(ばっこ)するは...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...淫猥なる三味線がもっぱら温柔郷裡に跋扈(ばっこ)し...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...迷信をいつまでも跋扈(ばっこ)させて置くのはかような人たちである...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...下らない素人(しろうと)の芸人が跋扈(ばっこ)している現在の舞台がいやなんですよ...
高見順 「如何なる星の下に」
...ねばっこい褐色(かっしょく)の稚葉(わかば)と共に重厚な花をひらいて...
太宰治 「惜別」
...実際眼前に草の跋扈(ばっこ)を見れば...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...明治年間ほど芸妓の跋扈(ばっこ)したことはあるまい...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...ねばっこいような春の海がうす緑にひろがっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...擅(ほしい)ままに跋扈(ばっこ)する優勝劣敗の自然力を調節し...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...さうしてこれらの家元がおのおの跋扈(ばっこ)して自分の流儀に勿体(もったい)を附け...
正岡子規 「病牀六尺」
...宋以来支那に跋扈(ばっこ)する五通神は...
南方熊楠 「十二支考」
...漢の石申の『星経』上に句陳は大帝の王妃なりとあれば新しい女どもが跋扈(ばっこ)するももっとも...
南方熊楠 「十二支考」
...オルロフの水のように冷たいねばっこい眼付がつけて来るような気がした...
「赤い貨車」
...不潔醜猥(しゅうわい)な恋愛談をして青年男女の間に跋扈(ばっこ)せしめるようではまだ今の社会に何の規律もない証拠だ...
村井弦斎 「食道楽」
...今日のように機械は跋扈(ばっこ)してはいなかったであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...……時々思い出したように、ねばっこい、ヒネクレたわななきを見せる……...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...黄巾党が跋扈(ばっこ)すればするほど...
吉川英治 「三国志」
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