...とうとうばたりと下へ落ちた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...手古奈は自分ながら驚くほど俄にばたりと音をさして縁へ腰を掛ける...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...その放送はばたりとたえてしまったのである...
海野十三 「超人間X号」
...一人のこらずばたりと動かなくなってしまったのである...
海野十三 「超人間X号」
...あなたは私のことをちっとも覚えていらっしゃいませんか?」靴は床(ゆか)にばたりと落ち...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...老人は扉(とびら)をばたりとしめて帰って行った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...轟然たる音が闇の中に響いて男はばたりと地上に倒れた...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...ばたりばたりと、肥った短い足先の上草履の音が、廊下に二三歩聞えたかと思うまに、あれっ! という叫び声と、がたりと鉄瓶を取落した音とが、殆んど同時に聞えた...
豊島与志雄 「白血球」
...菊次さんの左足をひきずる音だけが、ばたり、ばたりとしました...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...ばたりと立ち騒ぐ物音...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ばたりと立ち騷ぐ物音...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...づしり、づしり、ばたり、ばたりお一、二、お一、二...
萩原朔太郎 「青猫」
...それからばたりと下へ落ち...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...だんだん力が弱くなりばたりと砂の上に舞わずに落ちてしまった...
室生犀星 「とかげ」
...死物のようにばたりと寝台の上に倒れた...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...同一人物における次の三つの例を挙げればたりよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人一人は自ら養うのに日にオリーヴが一つあればたりると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「是を持って行け」ばたりと投げ出した...
山本周五郎 「お美津簪」
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