...彼は薄暗い電灯の光に黄檗(おうばく)の一行ものを眺めたまま...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...「昔々」と云へば既(すで)に太古緬(たいこめんばく)の世だから...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...ああ幾干(いくばく)の無神論者は基督教信徒自身の製造に罹(かか)るや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...白ばくれたって駄目...
海野十三 「少年探偵長」
...彼は手と足とを緊縛(きんばく)した皮帯の間から外すことに...
海野十三 「地球盗難」
...……茫々莫々(ぼうぼうばくばく)たる焼け跡の真黒な世界は...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...物心がついてから以来ほとんど医者にかかり通しにかかっていたような漠然(ばくぜん)とした記憶がある...
寺田寅彦 「笑い」
...汝は斯くも廣街のトロイア都城さらんとや?其爲われら忍びたる辛苦の量はいくばくぞ?默せよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...漠然(ばくぜん)たるやむことなき獣性の願望となって現わるるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...多くの船隊は莫大(ばくだい)な費用をかけて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無数の傘の隊をなして堂の階段を昇り行く有様を描きしは常に寂寞(せきばく)閑雅を喜ぶ広重の作品としてはむしろ意外の感あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...心の茫漠(ぼうばく)とした愁(うれい)である...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...時刻とても、はや、いくばくもない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...冥府の王汝武帝に進めし白団(はくだん)いくばくぞと問う...
南方熊楠 「十二支考」
...「ばくさんどっちにする...
山之口貘 「酒友列伝」
...こうして何と索莫(さくばく)な……...
吉川英治 「私本太平記」
...落寞(らくばく)とした甲山(こうざん)の秋よ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...炸爆(さくばく)する音も交(まじ)えて...
吉川英治 「新書太閤記」
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