...皮肉らしくばか丁寧に物をいいかけたり...
有島武郎 「或る女」
...木部は少しばか丁寧なくらいに倉地に対して帽子を取ると...
有島武郎 「或る女」
...「あい、何か用か……」出て行くと、村の巡査は、ばか丁寧に、少し世間話をやってから、「いや、お忙しいところを……」と言って、そして紙片を出し、田辺へ突き出して、「なアに、何でもないでしょう...
犬田卯 「瘤」
...「こんどは又、ばか丁寧に、いや味を言う...
太宰治 「新ハムレット」
...ばか丁寧な口の利きようをするくせに...
豊島与志雄 「女と帽子」
...彼はばか丁寧で、あまり身を卑下していて、だれにでもすぐに帽子を取っておじぎをし、憲兵らの前では震えながら愛想笑いをし、たぶん盗賊団の仲間にはいっているのだろうと人から言われており、夕方などは森陰にひそんで人を待伏せしていると疑われていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ばか丁寧に相手を尋ねた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ばか丁寧に荷ごしらえをしていた...
本庄陸男 「石狩川」
...ばか丁寧な言葉の美しい連続にすぎない・あの内容空虚な・礼式文ときてはどうにもならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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