...よくこんなありさまで今まで通して来たと驚くばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...なんともいえない嫌悪の情が彼を焦(い)ら立たせるばかりだった...
有島武郎 「親子」
...この時とばかり博士に聞いた...
海野十三 「火星兵団」
...その方ばかり見つめている様に...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...一メートルばかりの近さになったかと思うと...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...ほのかに香水のにおいがただよっているばかりです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...お正月がすぎたばかりなのに...
太宰治 「冬の花火」
...見ると盾は馬の頭を三尺ばかり右へ隔てて表を空にむけて横わっている...
夏目漱石 「幻影の盾」
...其所(そこ)に半年(はんとし)ばかり暮(く)らしてゐるうちに父(ちゝ)が死(し)んだ...
夏目漱石 「門」
...兄の三郎の心を傷めるものばかりです...
野村胡堂 「九つの鍵」
...三十人ばかりの人數...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丈(たけ)五卜(ぶ)ばかりの赤や青のピラピラのさがった楽屋簪(がくやかんざし)を十本ばかりはさんだのを...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...いやに体裁ばかりつくって...
三宅花圃 「藪の鶯」
...私は医術をそっとつねったばかりでございますが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(右門です)(F・O)33=(F・I)河舟宿於加田の舟に乗り込んだのは、お類伊吉におふみとお兼その他、男女十人ばかり...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...いつも御無沙汰ばかりして済みません...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...しかも常に帝を害し奉らん機会ばかりうかがっていることを...
吉川英治 「三国志」
...耳に喧(かしま)しいばかり笛や鉦(かね)や太鼓の音がする...
吉川英治 「新書太閤記」
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