...自分の子供が父のあまりばかばかしい役をしたのを子供ながら泣いているのであった...
岩野泡鳴 「猫八」
...ばかばかしい値段で……」「それは...
海野十三 「火薬船」
...」ばかばかしい...
太宰治 「饗応夫人」
...ばかばかしい...
太宰治 「新ハムレット」
...ばかばかしい...
豊島与志雄 「黒点」
...ばかばかしいって云ってるじゃないの...
豊島与志雄 「慾」
...そういった意味の時代のばかばかしさを...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友がばかばかしさを通り越して...
中里介山 「大菩薩峠」
...三四郎はばかばかしくてたまらない...
夏目漱石 「三四郎」
...三四郎はばかばかしくなった...
夏目漱石 「三四郎」
...ばかばかしい劇らしい...
新美南吉 「嘘」
...莫迦莫迦(ばかばか)しい...
西尾正 「陳情書」
...ばかばかしいことだがぞオっとして...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...ばかばかしい夢...
林不忘 「あの顔」
...のこのこ虎穴に入るのは、ばかばかしいし、とりわけ男爵に会うのは嫌だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...実にばかばかしい話だが此のばかばかしい焦(あせ)りが人間には...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...「なにを怒ったかって、訊くまでもないでしょ、岸がんのやつ強い催眠薬だなんて云って、ほんとは重曹(じゅうそう)をのんだんですってよ、あんまり人をばかにしてるじゃない」栄子はそのときの怒りがまだおさまらないとでもいいたげに呼吸を荒くした、「こっちはおかげでいい笑いものにされちゃったわ、ばかばかしい、肚(はら)が立つったらありゃあしない」私は笑いをかみころしてまた訊いた...
山本周五郎 「青べか物語」
...「へんな声をするなよ、ゆうれえみてえな恰好して、おめえいってえなんだ」「見ていてわからないの」相手は少しむっとしたようであった、「みたいな恰好だって、恰好つけるんじゃない、本物のゆうれいよ」「へえ本物かい、すると誰のゆうれえだ、お兼か」「とぼけないでよ」ますますむっとしたふうである、「お兼なんてひと、知りゃしない、あたしゃ染次って、これでも辰巳(たつみ)の芸妓だよ」「おらあ、辰巳に借りはねえ筈だがね」「勘定取りに来たわけじゃないよ、ばかばかしい、あたしゃゆうれいだって云ってるじゃないのさ」「それあわかってるが」弥六はそこで欠伸をし、拳骨(げんこつ)で涙を拭いて、まじりまじり相手を見た...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
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