...夢みつつ……半月ばかりたつた後(のち)...
芥川龍之介 「詩集」
...ひとりイギリスばかりではなく...
石原純 「ニュートン」
...そこには葉のよく繁った五月躑躅(さつき)がムクムクと両側に生えているばかりで...
海野十三 「恐怖の口笛」
...今日帰京したばかりのところであった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...お前は亡者でねえのか」「亡者宿へ売られておる者でございます」「なあんだ」小八はばかばかしくもあれば忌(いま)いましくもあった...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...公園などにもこの頃やうやくロシアの女が出るやうになつたんですもの――」「本当で御座いますねえ! やつと冬から出て来たばかし――」女中はかう言たが...
田山録弥 「時子」
...この書物は単に読者にとっての手引きであるばかりでなく...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...子供の方をばかり向いていたではないか! 而もそれは私達の子供である...
豊島与志雄 「理想の女」
...とかく物騒な事ばかり持ちあがっては...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...しかしそればかりではない...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...三四郎は赤面するばかりに狼狽(ろうばい)した...
夏目漱石 「三四郎」
...ほんの小出しの錢が少しばかりさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お父(とつ)さんは在るけれど田舎の実家へ帰つてしまつたから今は祖母(おばあ)さんばかりさ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...煮えたとも焼けたともつかぬ愚痴をならべるばかりで...
火野葦平 「糞尿譚」
...どういうわけです」とボブが火のそばからとんで来てさけんだ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...同じ民主党に属していても保守的な南部諸州の見解をおもんばかって副大統領とされていたトルーマンはもとより共和党と同じブルジョア政党の立場だから...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...今度ばかりは金儲けの事はさておいて...
三好十郎 「鈴が通る」
...日常性について説明がつかぬばかりではない...
「純粋小説論」
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