...畢竟某党の某首領はどう言ふ帽子をかぶつてゐるかと言ふのと大差のない知識ばかりである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...少しは肺尖(はいせん)が悪いばかりだ...
伊藤左千夫 「廃める」
...僅(わず)かばかりの身の廻りのものを友の家に預けて飄然として放浪の旅に上った...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...あれが変なのかといわぬばかりに好奇の眼を輝かせて見送るばかりで...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...はッはッ」「ばかな...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...六十歳ばかりの背の低いふとった女で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...温泉(ゆ)の町をはずれると一丁ばかりの杉並木(すぎなみき)があって左右は田圃(たんぼ)になる...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...」「馬鹿馬鹿(ばかばか)しいことに威張(いば)るのはやめろ...
新美南吉 「花のき村と盗人たち」
...材木を損するばかりではなく...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...殺すの生かすのと一(ひ)と騒動をしたばかりでございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...必ずしも夫に対するあてつけばかりではなかったらしい...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...或る者は足のこはれかかつた古椅子にあぶなつかしさうに馬乘りになつて煙草ばかり吹かしてゐた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...お前は今さっき知ったばかりだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...厭な夢ばかり見続けた...
牧野信一 「明るく・暗く」
...ただなき物は油糟(あぶらかす)ばかりと悪口した...
南方熊楠 「十二支考」
...私にばかり気ままを云ふぢやありませんか...
三好達治 「測量船拾遺」
...開(あ)けばかえって不幸な扉を...
吉川英治 「江戸三国志」
...家老は大将のこの性格をはばかって...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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