...何でも水の夢ばかり切々(きれぎれ)に見ましてね...
泉鏡花 「浮舟」
...」「わたしがこの曲輪(くるわ)ばかりに押し籠められて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...今までに十編ばかり書きましたが...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...後には集ってきた近隣の人々の怒号する声ばかりが残った...
海野十三 「深夜の市長」
...まばゆきばかりに立ちならび...
大町桂月 「小金井の櫻」
...そんな方へばかり行って了うので...
高村光太郎 「回想録」
...いい加減の小説ばかり書いている...
太宰治 「困惑の弁」
...粥(かゆ)ばかり食っていると...
夏目漱石 「こころ」
...水道ばかりを使い慣れて来た津田の眼は...
夏目漱石 「明暗」
...二十八歳になったばかりの...
野村胡堂 「猟色の果」
...ばかでのろまで、ぼうっとしてるの...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...そのためにきわめてばかばかしい誤解がこれまでに生まれたし...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...私はこういう時だとばかり...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...肉親のない今松にとってはほんとうにお艶ばかりが...
正岡容 「寄席」
...進化論について生物學の内部で種々なる議論があるばかりでなく...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...十畳ばかりのガランとした室...
三好十郎 「斬られの仙太」
...乗客は刻一刻に殖えるばかり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...――血縁の情ばかりではない...
吉川英治 「新書太閤記」
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