...時々柿や栗を投げて御やりになつたばかりか...
芥川龍之介 「地獄變」
...東京の郊外(こうがい)の砧(きぬた)といえば畑と野原ばかりのさびしいところである...
海野十三 「月世界探険記」
...五厘銅貨があるばかり...
種田山頭火 「行乞記」
...美麗の衣纏ひたるその*女性をばかい撫でて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...貴賓席はただ付随の輩ばかりで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...次の間で隙見をしていたお絹が驚いたばかりでなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...花毯ばかりではない...
夏目漱石 「草枕」
...細君が産をする十日ばかり前に...
夏目漱石 「道草」
...啜(すゝ)り泣いたり顫(ふる)へたりするばかりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――それに世間のことばかりだつたと言ひますが――尤もそんな事は皆んな主人の四十九日が過ぎてから親類共が寄つて決めることになつて居たさうで」「金のことは何んにも遺言はなかつたのか」「忘れたのか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三升」「へエ」「縮尻(しくじ)つてばかり居る俺が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...知らぬ間に川上の名義で借入れられた莫大(ばくだい)な借金が残っているばかり...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...快適とわかっていることを何一つしないで石彫りのコマ犬のように眼ばかりキロキロさせてひかえているお見舞というのは決して決して楽なものではないことよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なあ金吾よ!春子 あら!(これは先程から窓の外ばかり見ていたのが...
三好十郎 「樹氷」
...人づきがばかに悪いのです...
山本周五郎 「新潮記」
...そして北庭の的場の方へ走って行くその紫濃染(むらごぞ)めの小袴(こばかま)が遠くなるまで...
吉川英治 「私本太平記」
...門前市をなすばかりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...なんの痛痒(つうよう)も感じないばかりでなく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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