...何(なん)だ彼(かん)だで一週間ばかりは...
芥川龍之介 「路上」
...一町ばかり行きて始めて避難所あるを知りぬ...
大町桂月 「多摩川冒險記」
...そらここにいるこの不幸(ふこう)な人達(ひとたち)ばかりが恰(あだか)も献祭(けんさい)の山羊(やぎ)の如(ごと)くに...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...可愛がられる事ばかり考えていました...
太宰治 「ろまん燈籠」
...科学ばかりが学のように思い誤り思いあがるのは...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...『女(あま)っ児(こ)』とからかうのさえもよしてしまったばかりではなく...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...生後二カ月ばかりして連れてきた...
豊島与志雄 「猫」
...お前さんたちはただ男を釣ることばかり仕事にしているといって...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...何もかう菖蒲ばかり植ゑなくても...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...憚(はばか)りながら真砂町の兄哥もヤキが廻ったネ」「つまらねえ事を言うな」「今売出しの真砂町が聞いて呆れらア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...海水浴場の少年かと見まごふばかりの...
牧野信一 「舞踏学校見物」
...入りばかり気になって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...三日ばかり前に正式の結納が取り換わされたところであった...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...簡単な昼食をすましたばかりの所...
三好十郎 「好日」
...ともすればただ昔ばかりが忘られなくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分はそこまでわざと男の後になつてそれとなく尾行して行くと男はあつちへよろめきこつちへよろけつゝ約一丁ばかり歩いたが...
村山槐多 「殺人行者」
...賛之丞(さんのじょう)は、ここぞとばかり、発矢(はっし)と軍扇(ぐんせん)を握(にぎ)りながら、「ご自身の信(しん)ずるご流名(りゅうめい)はなにか」と、攻(せ)め立てた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...立話も憚(はばか)りあり...
吉川英治 「新書太閤記」
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