...六尺の童子ばかりと云はなければならぬ...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...單に自分の置かれた境遇の上ばかりから云つても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...「ばかなことを言うんじゃないの...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...まったくながい間せまい艇内にこもってばかりいて...
海野十三 「怪星ガン」
...亡びかかった内閣に猟官者ばかり多い...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...)細君は三千円ばかりの父親の遺産を持つて来てゐた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...「六国史(りっこくし)」を読んでいると現代に起こっていると全く同じことがただ少しばかりちがった名前の着物を着て古い昔に起こっていたことを知ってあるいは悲観しあるいは楽観するのである...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...それも私ばかりではない...
豊島与志雄 「悪夢」
...あの神主様にまでばかにされてしまった」といって...
中里介山 「大菩薩峠」
...「勝つ事ばかり知りて負(ま)くる事を知らざれば...
新渡戸稲造 「自警録」
...憚(はばか)り乍ら貝六という人間は俺より外にはねえ筈だ...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...五十兩ばかり持たして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイ今しがた自分の家から來たばかりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私も嘘ばかり云う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「モダン日本」の自伝を五枚ばかり書いたら精根尽き...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...少しばかり残つてゐた蜜柑山の競売通知書も配達された...
牧野信一 「鏡地獄」
...いま思えば無意識のうちにそういう女ばかりの家族環境...
山川方夫 「愛のごとく」
...私はただ合掌するばかりに眺めただけだ...
横光利一 「鵜飼」
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